キノコ市場、2027年に750億米ドル規模到達見込み

市場の概要と動向

世界のキノコ市場は、2020年には約400億米ドル規模となりました。2021年から2027年までの予測期間中、市場は約9%のCAGRで成長し、2027年には750億米ドル規模に達すると予測されています。キノコは、特定のマクロ菌類の傘状の子実体で、多肉質で栄養価が高いものです。キノコは地上でも地下でも生育し、強いうま味と健康に良い栄養素を含んでいるため食用とされています。

微量栄養素の不足は、世界的な健康問題となっています。世界の多くの国々では豊かな日照時間があるにもかかわらず、ビタミンDを強化した食品が不足しているため、ビタミンD欠乏症の人が増加しています。このような事情と健康志向の高まりにより、ビタミンDを含むキノコの需要が高まっています。キノコは、紫外線や太陽光にさらされることでビタミンDを合成する能力があります。

また、クリーンラベル化粧品の需要が高まり、製品の処方や成分に関する消費者の意識が高まっていることも、市場に大きな影響を与えています。そのため、多くのビューティ&パーソナルケア製品メーカーは、製品の処方に植物由来の成分を使用する傾向にあり、これがキノコの需要にプラスの影響を与えると予想されます。例えば、2019年に発表された研究によると、キノコに含まれるベッツグルカンは、肌のバリア機能を高める働きがあり、敏感肌の人には特に魅力的な成分です。さらに、さまざまな種類のキノコがユニークな美容効果をもたらすことから、多くのスキンケア専門家に支持されています。例えば、最もよく食べられているキノコの一つであるシイタケには、コウジ酸が豊富に含まれており、肌を明るくしたり、シミやニキビ跡を薄くしたり、色素沈着を治癒したりする効果があります。

市場の考察

タイプ別では、ボタンが大きなシェアを占める

市場は、タイプ別に、ボタン、シイタケ、ヒラタケ、その他に分類されます。ボタンキノコは、世界中で安定して消費・生産されている最もポピュラーなキノコであるため、キノコ市場を支配しており、予測期間中に高いCAGRで成長すると予想されています。例えば、インドのキノコの年間生産量は約50,000トンと推定されていますが、そのうち約85%がボタンキノコです。しかし、アジアやヨーロッパの一部の国では、しいたけの消費が増えているため、しいたけも今後数年間で成長すると予想されます。

形態別では、生鮮品が大きなシェアを占める

キノコ市場は、その形態によって生鮮品と加工品に分けられます。2020年には、生鮮品が大きなシェアを占め、高いCAGRで成長すると予想されています。これは、他のキノコに比べて栄養価の高い生鮮キノコの需要が高いためです。生のホワイトキノコ100gには、リボフラビン・ナイアシン・銅・パントテン酸・セレンなどが豊富に含まれています。また、保存料を使わない健康的な食品を好む消費者が増えていることも、この分野の成長を後押ししています。

本記事に関するお問い合わせ先:株式会社グローバルインフォメーション
044-952-0102
受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]