乳酸の市場規模、2027年に22億1788万米ドル到達予測

乳酸の市場規模は、2019年の10億6984万米ドルからCAGR9.6%で成長し、2027年には22億1788万米ドルに達すると予測されています。乳酸は、発酵の過程で生成される有機酸です。食品・飲料、医薬品、パーソナルケア、生分解性ポリマーなど、乳酸の多機能性により様々な産業で使用されています。食品・飲料業界では、乳酸は保存料、硬化剤、香味剤として使用されています。加工食品の需要が急増していることから、食品業界での乳酸の用途が拡大しています。食肉、鶏肉、魚介類の製品では、主に除染剤として使用されています。また、パーソナルケア業界では、色素沈着や加齢によるシミを治療するため、アンチエイジング製品や美白製品に使用されています。

2019年は、北米が乳酸の最大市場となりました。この地域の食品・飲料セクターからの乳酸の需要は一貫した成長を示しており、乳酸市場の拡大が予想されます。また、菓子類の増加に伴い、乳酸の消費量は、米国とカナダを中心に急速に増加しています。さらに、天然の乳酸は、市場で最も需要のある乳酸の形態であり、北米市場でのさらなる乳酸の需要増加につながっています。米国では、さまざまな最終用途での乳酸の使用が増加しており、顧客の意識も高いことから、同地域の乳酸の需要を牽引しています。

COVID-19の乳酸市場への影響

食品・飲料業界は、COVID-19アウトブレイクにより、サプライチェーンの断絶や生産設備の停止などの深刻な混乱に見舞われている主要産業のひとつです。様々な企業が、製品の納入遅延や今後の販売不振の可能性をすでに発表しています。さらに、欧州、アジア、北米の国々による世界的な渡航禁止措置が、ビジネスコラボレーションやパートナーシップの機会に影響を与えています。これらの要因はすべて、食品・飲料業界にマイナスの影響を与えることが予想されるため、今後、この業界に関連するさまざまな市場の成長を抑制する要因となります。

乳酸の多機能性

乳酸は、触媒、食品用乳化剤、有害化学物質やプラスチックの代替品として使用されるなど、多機能性を有しています。また、さまざまな工業製品の加工において、触媒として不可欠な役割を果たしています。特に食品・飲料や医薬品において、有害化学物質やプラスチックの代替品として乳酸が使用されており、市場の成長を後押ししています。食品・飲料分野では、乳酸が製品の風味や食感を変え、保存性を高めることから、通常、合成化学物質よりも乳酸が好まれます。乳酸は、乳製品業界でチーズのフレーバーを作るために使用されます。さらに、醸造業界では、ビールのデンプン転換を促進し、生産量を増加させます。製パン業界では、生地の酸味をコントロールし、焼き上がった製品の保存性を高めます。さらに、ステアロイル・ラクチル酸カルシウムやナトリウムなどの乳化剤の製造にも使用され、生地のコンディショナーとして機能します。このように、乳酸の多機能性が、乳酸市場を牽引する主な要因となっています。

本記事に関するお問い合わせ先:株式会社グローバルインフォメーション
044-952-0102
受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]