USBデバイスの市場規模、2027年に592億6680万米ドル到達予測

USBデバイスの市場規模は、2019年の308億6910万米ドルからCAGR8.7%で成長し、2027年には592億6680万米ドルに達すると予測されています。同市場は、北米、欧州、APAC(アジア太平洋地域)、MEA(中東・アフリカ地域)、南アメリカの5つの主要地域に分類されます。2019年のUSBデバイス市場は、APACのシェアが優位に立っています。この地域は、都市化が進み、中間富裕層が急増していることで、家庭用電化製品の需要が増加しています。さらに、家庭用電化製品の低価格化により、地域全体で需要が高まったことが、USBデバイス市場の成長を後押ししています。また、スマートフォンの普及が進んでいることも、重要な要因となっています。都市化の進展に伴い、メディア・エンタテインメント産業が成長しており、新しい複合商業施設、シネコン、スタジアムなどの建設により、オーディオ・ビデオ機器を含むUSBデバイスの需要が高まっています。

COVID-19パンデミックのUSBデバイス市場への影響

COVID-19パンデミックの影響で、USBデバイスやUSB互換機を含む電子機器や半導体製品のメーカーは、リードタイムの大幅な遅延が発生しており、サプライチェーンが弱体化しています。その結果、生産量が減少し、最終製品の出荷が遅れています。これは、USBデバイス市場にマイナスの影響を与えています。

家庭用電化製品の需要拡大

先進国や発展途上国では、可処分所得や人口の増加、インターネットの普及率の上昇、技術開発の進展により、スマートフォンやノートPCなどのコンシューマーエレクトロニクスの使用が拡大しています。2019年、米国消費者技術協会(CTA)によると、米国のスマートフォンの収益は800億米ドルに達し、出荷台数は1億7070万台まで増加しました。USBデバイスは、ラップトップ、スマートフォン、PC、デジタルカメラなど、エンドデバイス間のデータ転送に対応するため、欠かせないインターフェースとなっています。家電製品やデータ転送製品の需要が高まる中、USBデバイス市場のプレーヤーは、持続的な成長を実現し、競合他社との差別化を図るため、新製品の投入に注力しています。

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