建設用化学品市場、2022年~2028年までCAGR5.8%で成長予測

建築用化学品市場は、2022年から2028年までCAGR5.8%で成長すると予測されています。市場は2028年に714億4,975万米ドル規模に到達する見込みです。

建設用化学品は、建設時にセメントやコンクリートなどの建設資材と一緒に使用され、建設資材をつなぎ合わせるための化学製剤です。コンクリート用混和剤などの化学製品は、建設時に一般的に必要とされるセメントと水の量を最小限に抑えるのに役立ちます。

2021年、建設用化学品市場は、アジア太平洋地域が支配的でした。この地域全体で建設業が拡大していることが、市場の成長を後押ししています。オーストラリアでは、住宅建設の増加が建設資材の需要を促進しています。これとともに、インド、中国、インドネシアなどの国々でインフラ整備が進んでいることが、同地域の建設用化学品の需要を後押ししています。

インドの2021年度国家予算では、住宅都市開発省(MoHUA)に62億5,767万米ドル(5万ルピー)が割り当てられたほか、停滞している住宅プロジェクトの完成を支援する35億米ドル(約253億ルピー)基金が創設されました。これらすべての要因が、アジア太平洋地域の建築用化学品市場を牽引しています。中国の第14次5カ年計画では、住宅・都市農村開発省(MOHURD)が「2020年の都市再生措置の実施」に関する通知を発出しました。中国の都市化率は2019年に60.6%に達しましたが、都市再生政策は、政府が中国の都市生活環境の質の向上を目指す中で、より環境に優しく効率的な都市を開発することを目的としています。

市場インサイト

グリーンビルディングの需要拡大

近年、持続可能で環境に優しい建築物の開発に対する需要が高まっています。インドグリーンビルディング協会(IGBC)によると、グリーンビルディングによる省エネ効果は20~30%、節水効果は30~50%に及ぶ見込みです。建築用化学品は、接着剤、タイル接着剤、伸縮・亀裂ジョイントフィルター、可塑剤などとして広く使用されています。建築用化学品は、建築物の品質や耐久性を向上させるだけでなく、環境破壊を防ぐ役割も担っています。

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