化粧品向け生理活性成分の市場規模、2028年に22億1,596万米ドル到達予測

化粧品向け生理活性成分の市場規模は、2021年の15億2,991万米ドルからCAGR5.4%で成長し、2028年には22億1,596万米ドルに達すると予測されています。化粧品は、肌や髪を清潔で美しく保ち、外見を整え魅力を高めるために使用される製品です。この種の製品には通常、有効成分として、商業的魅力、安全性、豊富な成分を兼ね備えた、相乗効果の高い多機能性な、植物由来の製品を取り入れる傾向が見られます。植物エキスには、構造的多様性の高い二次代謝産物が多く含まれています。フラボノイドと非フラボノイドの両方が、光保護、アンチエイジング、保湿、抗酸化、収斂、抗刺激、抗菌などの興味深い化粧品特性に関係しています。これらの生理活性成分と薬理作用により、皮膚の若返り、光保護、創傷治癒などへの応用と、皮膚科学的な効果が得られることが期待されます。化粧品向け生理活性成分市場の成長は、化粧品における天然成分の嗜好の高まりと、発売される生理活性成分の数の増加に起因しています。一方、厳しい規制が同市場の成長を妨げています。

天然成分に対する消費者の需要が高まっていることから、化粧品に使用できる生理活性物質に関する研究が活発化しています。欧州には、BASFやDSMなどの大手生理活性成分メーカーやパーソナルケアブランドがあります。パーソナルケア業界向けの生理活性成分の発売が、市場の成長を後押ししています。2019年6月、BASF Care Creations社は、美容市場向けに、肌の潤いと若返りをもたらすランブータンの木を使用した3つの新しい活性成分を発売しました。同様に、2019年4月、Lonza社は生理活性成分H2OBioEVを発売しました。この成分は、天然由来の成分であるアファノテスサクラムの多糖類とガラクトアラビナンを、水およびグリセリンと組み合わせたユニークなものです。これは、必要な保湿成分を補うことで、表皮のタンパク質バリアーの形成と維持に最適な環境を整え、肌の保湿力を付与します。

成分タイプ別見通し

市場は、成分タイプ別に、プロバイオティクスおよびプレバイオティクス、オメガ3脂肪酸、ビタミン、カロテノイドおよび抗酸化物質、植物抽出物、ミネラル、アミノ酸、タンパク質およびペプチド、その他に分類されます。2021年は、アミノ酸セグメントが最大シェアを占めると考えられます。一方、今後は、植物抽出物セグメントが高いCAGRを記録すると予想されています。

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