大腸内視鏡の市場規模、2028年に20億532万米ドル到達予測

大腸内視鏡の市場規模は、2021年の14億6766万米ドルからCAGR4.6%で成長し、2028年には20億532万米ドルに達すると予測されています。大腸内視鏡は、異物の除去、腫瘍や大腸ポリープの切除(ポリペクトミー)、出血の抑制などに使用されます。定期的な大腸内視鏡検査は、米国におけるがん関連死亡症例の第2位となっている腸がんの診断に重要です。これらの内視鏡検査は、侵襲的な外科的診断および治療の必要性を低減します。大腸がんの増加、治療分野への応用を目的とした大腸内視鏡機器の継続的な技術革新、ロボット式大腸内視鏡の開発などの要因が、大腸内視鏡市場の成長を後押ししています。しかし、直腸疾患に対する代替診断検査が可能であることが、大腸内視鏡市場の成長を制限しています。

大腸がんの増加が大腸内視鏡市場の成長を促進

大腸がんは、結腸や直腸の組織に発生する悪性腫瘍です。大腸がんと直腸がんは、両疾患に共通する特徴から、しばしばグループ化されます。大腸がんは、米国で毎年診断される3番目に多いがん種(皮膚がんを除く)です。2021年には、米国国内で14万9,500人の成人が大腸がんと診断されると推定されています。この数字には、大腸がんの新規症例10万4,270人(男性5万2,590人、女性5万1,680人)、直腸がんの新規症例4万5,230人(男性2万6,930人、女性1万8,300人)が含まれます。このがん種の罹患率は、1990年代半ばから若年層で上昇しています。2012~2016年の間に、50歳以下の成人では2%、50~64歳の成人では1%、毎年発生率が上昇しています。米国の30~39歳の男女では、大腸がんは4番目に診断されるがんと推定されています。また、2021年には5万2,980人(男性2万8,520人、女性2万4,460人)が死亡すると推定されています。さらに、国内では男女を合わせたがん死亡原因の第2位であり、男女を分けて考えると第3位となります。European Cancer Information Systemが提供しているデータによると、EU27カ国では、2020年の新規がん診断数の12.7%、がんによる死亡者数の12.4%を大腸がんが占めています。このような高い罹患率は、乳がんに次いで2番目に発生頻度の高いがんであり、肺がんに次いで2番目の死因となっています。さらに、インドでは、大腸がんの罹患率は欧米諸国に比べて低いものの、主要な死亡原因の中では7番目に位置しています。Globacan India 2018が提供する最新のデータによると、2019年には2万7,000人以上の新規症例が登録され、2万人の患者が死亡しています。この疾患と共存している患者の数は5万人以上と推定されています。

大腸がんのすべてのステージにおいて、手術は最も一般的な治療法です。癌が早期に診断された理想的な状況では、医師は外科手術によって腫瘍を取り除くことができます。大腸内視鏡検査は、大腸がんの重要なスクリーニング検査であり、日常的ながん検診の一環として行われています。米国では、2014年から2016年にかけて、がん検診を受ける成人の数が年間330万人急増しており、過去10年間で50歳以上の大腸がん死亡率が30%減少したことに関連していると考えられています。米国がん協会は、2018年に発表した最新のスクリーニングガイドラインの中で、大腸内視鏡検査を、大腸のがんや前癌性ポリープを発見するためのゴールドスタンダードとして引用しています。また、研究では、大腸内視鏡検査によってCRC(大腸がん)の発生率を40%、死亡率を50%低減できることが示唆されており、大腸内視鏡検査機器市場の成長に有望な将来性を示しています。

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