バサルト繊維(玄武岩繊維)の市場規模、2028年に4億2,714万米ドル到達予測

バサルト繊維(玄武岩繊維)の市場規模は、2020年の2億1,600万米ドルからCAGR9.0%で成長し、2028年には4億2,714万米ドルに達すると予測されています。バサルト繊維は、ガラス繊維と同様の化学的特性を有しており、物理化学的特性はガラス繊維よりも優れています。バサルト繊維市場は、自動車、船舶、建築・建設、電子機器などのエンドユース産業からの需要により高い成長が見込まれています。人口の増加や所得の増加、政府によるインフラ整備などを背景に、建設活動が活発化していることが、同市場の成長を後押しすると考えられます。しかし、原材料の特性が安定していないことが、市場の成長を抑制する要因となっています。

2020年、バサルト繊維市場は、アジア太平洋地域が最大シェアを占めました。アジア太平洋地域は、インド、中国、日本、韓国、オーストラリアなどの、発展途上国と先進国で構成されています。新興国では、工業化と都市化が活発化しています。インドや中国での建設プロジェクトの増加や、高速道路、鉄道、地下鉄、舗装用ライニングの新設などのインフラ活動への投資が、同地域の市場を押し上げています。

COVID-19パンデミックのバサルト繊維市場への影響

COVID-19パンデミックは、化学・材料分野の市場の状況を大きく変え、バサルト繊維市場の成長にも悪影響を与えました。ウイルスの拡散に対抗するための対策は、多くの産業分野の成長に影響を与えています。建設、自動車、化学、エレクトロニクスなどの産業は、国内外の国境が突然閉鎖されたことによる業務効率の歪みや、バリューチェーンの混乱による影響を受けました。産業分野の成長率が著しく低下したことで、世界市場におけるバサルト繊維の需要にマイナスの影響が及びました。しかし、経済の活性化が計画されていることから、今後、バサルト繊維の需要は世界的に増加すると予想されます。建設、自動車、化学、電子、航空宇宙など様々な業界でのバサルト繊維の需要が拡大していることに加え、主要メーカーによる大規模な投資が、同市場の成長を促進すると予想されます。

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