いぼ治療薬の市場規模、2028年に23億1,460万米ドル到達予測

いぼ(疣贅)治療薬の市場規模は、2021年の18億2,954万米ドルからCAGR3.4%成長し、2028年には23億1,460万米ドルに達すると予測されています。同市場の成長は、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症の有病率や性器いぼの再発の増加、および治療薬の開発に起因しています。一方、低所得国において診療環境が整っていないことが、市場の成長を抑制しています。いぼは、ヒトパピローマウイルスによって引き起こされる皮膚の増殖です。HPVには60種類以上のタイプがあり、そのうちのいくつかが皮膚にいぼを作る傾向があります。局所治療は、副作用を最小限に抑えながら数週間でイボを除去することができますが、常に効果があるとは限りません。このことから、液体窒素を用いた凍結療法は、60~90%の治癒率に対し、再発率が10~20%以下であることから、治療に適した選択肢となります。

米国では、COVID-19パンデミックにより、いぼ治療の処置が減少しています。パンデミックは、世界のサプライチェーン、消費者市場、そして経済全体に大混乱をもたらしています。その結果、各国政府が不要不急の治療を後回しにしたことが、いぼ治療薬市場の成長にマイナスの影響を与えています。

ヒトパピローマウィルス感染症の増加と性器いぼの再発

いぼは、様々な種類のヒトパピローマウイルスを原因として、身体の色々な部分に現れます。健康な人がいぼに接触すると感染する可能性があります。米国疾病管理予防センター(CDC)によると、2018年は、米国人口の20%、すなわち4250万人が性感染症(STI)に罹患しました。また、HPVワクチン接種前の米国では、性器いぼは年間34万~36万人に発症していました。National Center for Biotechnology Information (NCBI)によると、感染後4ヶ月以内に退縮するいぼは30%程度で、再発率も高いと言われています。また、HPV感染は、女性のがんの中で4番目に多い子宮頸がんにつながります。世界保健機関(WHO)によると、2018年は子宮頸がんの新規症例が57万件報告されており、なかでも低所得国の有病率が高いと言われています。HPV感染の有病率の増加が、いぼの増加につながり、その再発率が高いことが、いぼ治療薬市場の成長を促進しています。

タイプ別見通し

市場は、タイプ別に、尋常性いぼ、性器いぼ、扁平いぼ、その他に分類されます。尋常性いぼセグメントは、市場の最大シェアを占めています。しかし、2021年から2028年にかけては、性器いぼセグメントが最も高いCAGRを記録すると予想されています。性器いぼは、通常、HPVが原因で発生する性感染症を指します。性病の蔓延や、性器いぼの治療法開発に向けた研究開発の進展は、今後数年間のこの分野の市場成長を促進すると考えられます。

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