ヘンプ派生物の市場規模、2028年に209億7,794万米ドル到達予測

ヘンプ派生物の市場規模は、2021年の59億5,386万米ドルからCAGR19.7%で成長し、2028年には209億7,794万米ドルに達すると予測されています。ヘンプまたは産業用ヘンプは、カンナビス・サティバの植物種のうち、特に産業用として栽培されている品種です。CBD、種子油、繊維などのヘンプ由来の製品は、食品・飲料、医薬品、パーソナルケア、動物飼料など、産業により様々な用途があります。

2021年には、アジア太平洋地域がヘンプ派生物市場で最大シェアを占めました。同地域では、麻の医療効果に関する認識が高まっており、その利用率が高まっています。これに加えて、ヘンプ派生物は繊維産業でいくつかの用途が見出されています。さらに、アジア太平洋地域では化粧品やパーソナルケア製品の市場が活況を呈しており、食品サプリメントにおける産業用ヘンプの合法化が、今後、同地域の市場を牽引すると考えられます。

COVID-19パンデミックは、ヘンプ派生物市場に比較的良い影響を与えています。このパンデミックにより、ヘンプの医療分野への認識と関心が高まりました。この危機は、世界中のほとんどの人々にとって不愉快でストレスの多いものでした。そのため、人々が不安やストレスを解消するために、ヘンプ派生物を消費し始めました。睡眠障害やうつ病の治療に使用される消費量が増加しています。パンデミックの際に健康とウェルネスへの関心が高まったため、ヘンプ派生物が提供する健康上の利点について、多くの人が知るようになりました。また、この状況下で、多くの国が税収を減らしており、各国政府は収入源を模索しています。その可能性として、ヘンプ派生物の合法化が、魅力的なものとして浮上しています。合法的な販売者によるヘンプとヘンプ派生物の販売は、潜在的な税収増につながります。

また、COVID-19の治療にヘンプとヘンプ派生物を使用する研究活動も行われています。カナダの研究者は、SARS-CoV-2ウイルスが侵入・拡散する際付着する宿主細胞受容体のレベルを、大麻サティバ抽出物が低下させる可能性について研究を行いました。また、イスラエルに本社を置くSTERO Biotech社は、COVID-19の治療薬としてヘンプとCBDを使用する可能性を示唆しています。このように、COVID-19治療への使用を見出すため、ヘンプとヘンプ派生物に関する様々な研究活動が、同市場にプラスの影響を与えています。

様々な産業分野でのヘンプ派生の利用拡大

ヘンプは、多くの産業で色々な用途に使用されるようになっています。ヘンプシードやオイルケーキは、食品・飲料業界において代替タンパク源として使用されています。また、麻の種子を粉砕して得られる油は、石鹸、シャンプー、ローション、化粧品、バスジェルなどの製造に使用されています。さらに、麻の実から得られる油には、アミノ酸、ミネラル、ビタミンなどが豊富に含まれており、栄養補助食品や医薬品・治療薬などにも使用されています。また、麻の繊維にはヘミセルロースが多く含まれており、吸水性が高いため、繊維産業にも適した作物です。麻の茎や繊維は、衣類、紙、建築資材、プラスチック、複合材などの製造に使用され、その高い強度、生分解性、熱力学的特性、軽量性から、断熱材やバイオコンポジットの製造にも使用されています。

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