キサンタンガムの市場規模、2028年に8億2,757万米ドル到達予測

キサンタンガムの市場規模は、2020年に5億7,611万米ドル、2028年には8億2,757万米ドルに達すると予測されており、2021年から2028年にかけて4.7%のCAGRで成長すると見込まれています。キサンタンガムは、食品や飲料、医薬品、パーソナルケア製品などに添加物として使用される多糖類で、バクテリアのXanthomonas campestrisによって発酵プロセスを経て合成されます。その製造は、砂糖を発酵させて出来た液体にアルコールを加え、固まったものを、水洗い、プレス、乾燥させます。一般的には、乾燥品と液体の2つの形態があります。キサンタンガムは、液体の粘性を高め、安定剤や増粘剤として、ベーカリーや製菓、飲料、ソースやドレッシング、乳製品、アイスクリームなど、さまざまな種類の食品や飲料に使用されます。また、パーソナルケア製品や医薬品の安定剤やレオロジー調整剤としても使用されます。さらに、石油の掘削や抽出の過程でレオロジー調整剤としても使用されています。キサンタンガムは、塗料や顔料の業界でも、様々な用途で使用されています。

2020年のキサンタンガム市場では、アジア太平洋地域が最大シェアを占めました。これは、インド、中国、日本などで食品や飲料の加工工場が増えていること、中国や韓国でパーソナルケアや化粧品産業が成長していること、油田用途での利用が増えていることなどから、高いCAGRで成長すると予想されています。さらに、天然素材や加工食品・飲料の消費が増加していること、中国、インド、オーストラリア、マレーシア、ベトナムなどでベーカリー製品やコンフェクショナリー製品の需要が増加していること、消費者の間で健康志向が高まっていることなどが、今後数年間のアジア太平洋市場の成長を後押しすると考えられます。

COVID-19のキサンタンガム市場への影響

COVID-19パンデミックは、長期にわたる封鎖、国際取引の制限、製造施設の閉鎖、旅行禁止によるサプライチェーンの崩壊、原材料の不足などにより、地域の産業の売上や事業全体に大きな影響を与えています。北米、欧州、アジア太平洋などの主要地域における食品・飲料工場の操業停止は、サプライチェーンに影響を与え、食品・飲料の原料の製造、納期、販売に悪影響を及ぼしています。キサンタンガムは、ベーカリー製品、冷凍食品、乳製品、RTD(Ready-to-Drink)飲料など、様々なコンビニエンスフード製品の主要な原料の一つです。キサンタンガムメーカーは、ロックダウン期間中にコンビニエンスフード製品の販売が減少したため、需要が減少しました。さらに、COVID-19危機は、2020年前半の美容業界に悪影響を及ぼし、パーソナルケア業界におけるキサンタンガムの需要を制限しました。しかし、各国で課された制限が緩和されたことで、ビジネスはペースを取り戻しつつあります。さらに、政府や企業の支援によりワクチン接種が急速に進んでいることで、産業・商業部門の状況は、もとに戻りつつあります。

本記事に関するお問い合わせ先:株式会社グローバルインフォメーション
044-952-0102
受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]