遠隔患者モニタリングの市場規模、2028年に73億3,892万米ドル到達予測

遠隔患者モニタリングの市場規模は、2020年の21億7,769万米ドルから、2028年には73億3,892万米ドルに達し、2021年から2028年にかけて16.6%のCAGRで成長すると予測されています。市場の成長を促進している主な要因は、慢性疾患の有病率の増加、医療に関する意識の高まり、在宅治療の需要の急増などです。一方、セキュリティやプライバシーの問題、規制に関する未解決の問題が、市場の成長を抑制しています。

慢性疾患の蔓延

心臓病、糖尿病、脳卒中、肥満などの慢性疾患は、各国の主要な死因となっており、これらの疾患が医療費における最大シェアを占めています。CDCによると、2018年には全人口の9%が糖尿病に罹患しており、下肢切断や腎不全の主な原因となっています。さらに、米国では、毎年150万人以上が糖尿病と診断されていることも示しています。欧州、アジア太平洋地域、中東・アフリカなどの他の地域でも、糖尿病の高い有病率が報告されています。国際糖尿病連合が発表したIDF Diabetes Atlasによると、2017年の糖尿病人口は、アジアの南東部が全世界の約19%を占めています。

米国心臓病学会(American College of Cardiology Foundation)によると、2018年の主な死因はCHD(冠状動脈性心疾患)で、次いで脳卒中、高血圧、心不全、その他のCVD(心血管疾患)と続きます。2035年には、米国の約1億3000万人の成人がCVDに罹患すると予測されています。このように、高齢者人口の増加とそれに伴う慢性疾患の増加は、遠隔患者モニタリング装置の売上を押し上げ、市場の成長を促進すると考えられます。

先進国および発展途上国では、肥満の割合が急速に増加しています。不健康なライフスタイルと座りっぱなしの生活が、肥満人口を増加させる要因となっています。経済協力機構(OECD)によると、2020年には18歳以上の成人のうち19億人以上が体重過多で、そのうち6億5000万人以上が肥満であるとされています。その数は、カナダ、オーストラリア、チリ、イギリス、南アフリカで急速に増加しています。米国、メキシコ、英国では、今後20年間で肥満人口が増加し、それぞれ47%、39%、35%になると予測されています。

糖尿病は、体内でインスリンが分泌されないことが原因で発症する、21世紀最大の病気の一つです。国際糖尿病連合(IDF)によると、2017年の北米における糖尿病患者数は4,600万人で、2045年には6,200万人に増加すると予想されています。生活習慣病や慢性疾患を患う人の増加に伴い、医師の診察のもと、個人の生理的パラメータをモニターする効率的なデバイスやソリューションが必要となり、遠隔患者モニタリングデバイスの需要が高まっています。

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