炭酸カルシウムの市場規模、2028年に525億5,664万米ドル到達予測

炭酸カルシウムの市場規模は、2020年の367億7,724万米ドルから、2028年には525億5,664万米ドルに達し、2021年から2028年にかけて4.7%のCAGRで成長することが予測されています。炭酸カルシウムは、無色、無臭、無味の結晶性化合物で、石灰岩から天然に得られるほか、石灰岩を分解して酸化カルシウムにした後、再び炭素化することで製造することができます。さらに、この化合物は6以上のpHを有しており、商業および工業用途に広く使用されています。炭酸カルシウムは、接着剤・シーラント、動物・ペット用飼料、建築、肥料、ガラス・セラミックス、塗料・表面塗装、ペーパーフィラー・コーティング顔料、プラスチック、ゴム・エラストマーなどの分野で需要が高まっています。

2020年の市場は、用途別に、製紙分野が最大シェアを占めました。炭酸カルシウムの粉末は、紙の寿命を延ばすことができるため、酸性紙やアルカリ性紙の製造に使用されます。この使用により、紙の全体的な明るさや不透明度の向上を可能にします。この特性を利用した光沢のある紙の需要拡大により、紙・パルプ市場における炭酸カルシウムの使用が増加しています。また、包装用途やティッシュペーパーなどの衛生関連製品における紙の需要も、炭酸カルシウム市場の成長を後押しする要因となっています。

地域別には、北米が最大シェアを占めました。同地域の需要は、主要メーカーを擁する強力な産業基盤により、牽引されています。さらに、紙、プラスチック、接着剤やシーリング材、建築・建設などの最終用途産業からの需要が高いことも、市場成長を促しています。一方、APAC(アジア太平洋地域)では、インフラ整備への投資や製造業の成長が、炭酸カルシウム市場の成長に有利な機会をもたらしています。

COVID-19パンデミックの炭酸カルシウム市場への影響

化学品・材料は、COVID-19パンデミックによるサプライチェーンの分断や工場の閉鎖により、深刻な混乱を経験しています。この結果、市場は、炭酸カルシウムの生産量の低下、サプライチェーンの不安定化、貿易の制限、最終用途産業や新規プロジェクトからの需要減など、多大な影響を受けています。しかし、パンデミック終息後には、経済の活性化が予測されるため、炭酸カルシウムの需要は世界各国で回復すると考えられます。

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