薬局自動化装置の市場規模、2028年に91億9536万米ドルに到達予測

薬局自動化装置の市場規模は、2020年の49億8470万米ドルからCAGR8.0%で成長し、2028年には91億9536万米ドルに達すると予測されています。市場の成長を促す主な要因は、投薬ミスの増加、医療サービスに対する需要の高まりです。しかし、定期的なソフトウェアの更新や高いシステムメンテナンスの必要性など、自動調剤システムにまつわる問題が市場の成長を妨げています。薬局自動化装置市場は、処方箋のミスを減らし、患者の安全性を最適化することを主な目的として、薬局やその他の医療現場における様々なプロセスを機械化します。また、自動化システムは、ワークフローを合理化し、エラーのリスクを低減し、患者の安全性を高めるのに役立ちます。シームレスなワークフローを実現するために、RFID、スマートダッシュボード、バーコードスキャン技術、データセキュリティなどを薬局に導入することが、市場の成長を促進しています。また、これらのデバイスは、人件費を削減し、プロセスの正確性とスピードを向上させます。

2020年12月、スウェーデンのiZafe Group ABは、薬調剤ロボット「Dosell」のアップデート版を発売しました。このような製品が発売されたことで、ヨーロッパの医療分野では、COVID-19のパンデミックの際に、薬剤の安全性を確保し、コストを削減し、患者のケアを強化するために、薬局の自動化装置の導入が進みました。

投薬ミスの増加が市場成長を促進

投薬ミスとは、患者に害を及ぼす可能性のある、不適切で効果のない薬の調剤を意味します。一般的な投薬ミスには、間違った薬剤の調剤、薬剤の量の間違い、薬剤の強さの間違い、アイテムの省略などがあります。米国食品医薬品局(FDA)には、毎年10万件以上の投薬ミスに関する報告が寄せられています。投薬ミスの75%は、医療従事者が患者の診察、コンサルタントとの会話、患者の家族との会話、保険関係者との会話など、複数の作業に従事しているため、注意力が散漫になることで発生しています。また、早く仕事を終わらせたいという気持ちからくる判断ミスが、投薬ミスにつながることもあります。もう一つの大きな原因は、文字の不備、略語の使用、記号の誤解、不適切な翻訳などによる間違えです。さらに、処方の際の読みにくい文字は、昔から薬剤師や看護師が直面してきた大きな問題です。このように、投薬ミスの増加は、薬局用自動化装置の導入を後押ししています。

タイプ別の考察

薬局用自動化装置市場は、タイプ別に、自動調剤システム、自動包装・ラベリングシステム、自動保管・検索システム、自動調合装置、卓上型タブレットカウンターなどに分類されます。2020年の市場では、自動調剤システムセグメントが最大のシェアを占めています。このセグメントの成長は、投薬や調剤におけるエラーの増加、特殊医薬品の処方充填ソリューションに対する需要の高まり、医療機関や薬剤師が患者ケアサービス向上のために薬局の分散化を余儀なくされる厳しい政府政策などが要因となっています。2021年から2028年の間の、同市場における、自動調剤システムセグメントは最も高いCAGRを示すと予想されています。

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