がん分子診断の市場規模、2023年に74億1000万米ドルに到達見込み ゲノミクスの先端技術により早期発見が可能に

がん分子診断市場は、事業体(組織、個人事業者、パートナーシップ)による、がんの診断に使用する分子診断機器、キット、試薬の売上と関連サービスで構成されています。分子診断とは、遺伝情報、タンパク質または関連分子を診断し、健康情報または疾患情報を提供する検査です。この検査は、ほとんどの場合、血液、唾液、または腫瘍組織のサンプルを用いて行われます。

がん分子診断の市場規模は、2019年の55億8000万米ドルからCAGRマイナス5.81%で、2020年には52億5000万米ドルに縮小すると予想されています。これは、COVID-19の発生により、ソーシャルディスタンスの確保、リモートワーク、産業やその他の商業活動の閉鎖など封じ込め措置が実施され、運用上の課題が生じていることに起因しています。その後、市場はCAGR12.13%で回復し、2023年には74億1000万米ドルに達すると予想されています。

2019年のがん分子診断市場は、北米地域が最大でした。予測期間中、アジア太平洋地域が急成長すると見込まれます。

がん症例数の増加が、がん分子診断市場の成長に寄与すると考えられます。米国がん協会によると、2019年の米国での新規症例数は170万人、がん死亡者数は60万人となっています。世界で最も多いがんは肺がん、前立腺がん、大腸がん、乳がんの4つで、新規がん症例の43%を占めています。世界的ながん罹患率の上昇は、がん分子診断市場の需要を今後数年間で押し上げると予想されています。

分子診断検査のコストが高いことが、診断市場の成長を妨げる要因となっています。治療の種類によっても異なりますが、分子診断検査のコストは、がん医療の中でも比較的高額です。この高コストが、がん分子診断市場の成長を阻害すると予想されています。

がん分子診断薬市場では、ゲノミクスの先端技術が重要なトレンドとなっています。がんゲノム配列決定技術、計算解析、腫瘍モデル、革新的ながん研究手法の進歩は、がんとその変異の早期発見を可能にしています。

がん分子診断市場は、製品別(機器、試薬、その他)、技術別(ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、In-situハイブリダイゼーション(ISH)、等温核酸増幅技術(INNAT)、チップ・マイクロアレイ、シークエンシング、質量分析、転写媒介増幅(TMA)、その他)、エンドユーザー別(病院、診断センター、学術研究機関、その他)に、分類されます。

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