ハンドクリーム・ハンドローションの市場規模、2023年に66億9000万米ドル到達予測

ハンドクリームおよびハンドローションの市場規模は、2019年の51億1000万米ドルからCAGRマイナス3.63%で縮小し、2020年には49億2000万米ドルに減少すると予測されました。

これは、COVID-19の発生により、ソーシャルディスタンスの確保、遠隔地での作業、産業やその他の商業活動の閉鎖など封じ込め措置が実施され、運営上の課題が生じていることに起因しています。その後、市場はCAGR10.8%で回復し、2023年には66億9000万米ドルに達すると予想されています。

2019年のハンドクリーム・ハンドローション市場は、北米地域が最大でした。予測期間中、アジア太平洋地域が急成長すると予想されています。

感染症を避けるために頻繁に手を洗う習慣が増えていることが、ハンドクリーム・ハンドローション市場の成長を牽引する重要な要因となっています。手は呼吸器系に細菌を持ち込む原因となっているため、定期的かつ徹底的に手を洗うことは、COVID-19の感染を減らすための最良の方法です。手洗いと強力な除菌剤の使用は、ウイルスの拡散を減らすために不可欠ですが、皮膚に悪影響を及ぼし、手が乾燥し、ひび割れや痛みを感じるようになります。この事から、医師は、手に栄養を与え、乾燥を和らげ、皮膚の刺激を最小限に抑えるハンドクリームを使用することを薦めています。したがって、頻繁な手洗いによる手の乾燥がハンドクリーム・ハンドローション市場の成長を牽引すると予想されています。

偽造品の存在は、ハンドクリーム・ハンドローション市場の成長を妨げる要因となっています。多くのユーザーは使用している製品が偽造品であることに気付いていないため、メイク落としアイテムが機能しなかったり、クリームを塗った後すぐとれてしまったり、期待にそぐわなかった場合は、正規の製造販売元を非難するでしょう。小売業者や流通業者など、企業と連携する組織は、偽造品を扱う業者の存在により、企業の信頼を失うことが頻繁にあります。この問題は同市場のみならず、多くの業界に及んでいます。偽造品の存在は、ハンドクリーム・ハンドローション市場の成長を妨げると考えられます。

ハーブやエッセンシャルオイルなどの天然由来の成分を配合したハンドクリームは、肌を治して再生させる効果があり、市場の重要なトレンドとなっています。例えば、60%のアロエジェルで作られたアロエベースのハンドリペアクリームは、肌に潤いを与え、快適で柔らかい手を実現します。このクリームは、乾燥して荒れた肌を整え、膝や肘などの乾燥箇所にも塗ることができます。これらの天然成分が残すほのかな香りも、このクリームの魅力であり、高い使用頻度につながっています。

ハンドクリーム・ハンドローション市場は、タイプ別(保湿ハンドローション、保護ハンドローション、リペアハンドクリーム、その他)、用途別(成人, 乳幼児)に、分類されています。

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