乳がん向けモノクローナル抗体の市場規模、2023年に164億5000万米ドル到達予想

乳がん向けモノクローナル抗体(mAbs)市場は、モノクローナル抗体を単剤または併用療法として製造する事業体(団体、個人事業者、パートナーシップ)による売上で構成されています。売上高には、Nakedモノクローナル抗体およびConjugatedモノクローナル抗体の売上高が含まれております。乳がん向けモノクローナル抗体市場に携わる企業は、早期・進行乳がん、非浸潤性乳管がん、トリプルネガティブ乳がん、炎症性乳がんなどに使用されるモノクローナル抗体の研究・開発・製造を主な事業としています。

乳がん向けモノクローナル抗体の市場規模は、2019年の135億7000万米ドルからCAGRマイナス7.10%で推移し、2020年には126億米ドルに縮小すると予測されています。これは、COVID-19の発生により、ソーシャルディスタンスの確保、リモートワーク、産業やその他の商業活動の閉鎖など封じ込め措置が実施され、運営上の課題が発生したことにあります。その後、市場はCAGR9.29%で回復し、2023年には164億5000万米ドルに達すると予想されています。

乳がん罹患率の上昇が乳がん向けモノクローナル抗体市場の成長を牽引すると予想されています。米国がん協会によると、2019年の米国での新規症例数は170万人、がん死亡者数は60万人と報告されています。2020年1月時点で、米国で乳がんの既往歴のある女性は350万人以上となり、これには、現在治療中の女性と治療を終えた女性が含まれています。世界保健機関(WHO)によると、2018年に乳がんで死亡した人は62万7000人で、これは女性のがん死亡者全体の約15%にあたります。世界的に乳がんの有病率が上昇していることが、乳がん向けモノクローナル抗体市場の成長を後押ししていると予測されます。

代替療法や自然療法は世界的に普及し続けており、このことが乳がん向けモノクローナル抗体製造企業の収益に影響を与えると予想されています。ホメオパシー、アーユルヴェーダ、ヨガ、鍼治療、スジョク療法の分野が人気を集めており、病院による従来の治療の一部を徐々に置き換えています。

乳がん向けモノクローナル抗体市場の企業は、従来の治療法よりも効果が高く、毒性が低いことが証明されている標的治療や併用療法に投資しています。標的療法とは、通常の細胞活性よりもがん細胞の進行に特異的に関与している分子を阻害することで、がんの増殖を阻害する薬剤や物質のことです。これらの治療法の目的は、正常な細胞を無傷のままにして、体内のがん細胞を除去することです。がんに特異的な細胞の変化に着目することで、従来の化学療法や放射線治療よりも効果が高いことが証明されています。併用療法は、1つの疾患に対して2種類以上の薬剤、または他の治療薬を投与する治療法です。

乳がん向けモノクローナル抗体市場は、製品別(Naked Mabs, Conjugated Mabs)、エンドユーザー別(病院、小売薬局)に分類されています。

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