細胞療法の市場規模、2023年には年100億米ドルに回復予測 細胞療法の高額な費用が市場の成長を抑制

細胞療法市場は、治療とそれに関連するサービスの売上で構成されています。細胞療法(CT)は、損傷した組織や細胞を修復したり、交換したりすることができます。骨格筋幹細胞、造血幹細胞(HSC)、リンパ球、間葉系幹細胞、膵島細胞、樹状細胞など、さまざまな細胞が治療に用いられています。

細胞療法の市場規模は、2019年の73億1000万米ドルから2020年には72億米ドルに減少し、CAGRマイナス1.54%に縮小すると予想されています。これは主に、COVID-19の発生により、ソーシャルディスタンスの確保、リモートワーク、産業やその他の商業活動の閉鎖を含む制限的な封じ込め措置が実施され、運営上の課題が発生したことによるものです。その後、市場はCAGR11.55%で回復し、2023年には100億米ドルに達すると予想されています。

慢性疾患の有病率の上昇が細胞療法市場の成長に寄与しています。米国疾病対策予防センター(CDC)によると、慢性疾患とは、1年以上継続して医療上の注意を必要とするか、日常生活の活動を制限される、あるいはその両条件を意味し、心臓病、がん、糖尿病、パーキンソン病などがあてはまります。幹細胞は、脊髄損傷、1型糖尿病、パーキンソン病(PD)、心臓病、がん、変形性関節症の患者に効果をあげる可能性があります。慢性疾患の有病率の増加は、細胞療法の需要を高め、市場の成長に貢献します。

細胞療法のコストが高いことが市場の成長を妨げています。人々が最新の治療法を模索している中、細胞療法は一般的な選択肢となっています。細胞療法の需要が高まる一方で、その高額なコストが課題となっています。基本的な関節注射の費用は約1000米ドルで、状態に応じた専門的な処置となると、最大10万米ドルかかることもあります。2020年の、幹細胞療法の平均コストは、米国で4000米ドルから8000米ドルに及びます。こうした、細胞療法の高額な費用が細胞療法市場の成長を抑制しています。

2019年の細胞療法の最大市場は北米地域でした。アジア太平洋地域の市場は最も急速に成長すると予測されています。

細胞療法市場は、技術別(幹細胞療法、細胞ワクチン、養子細胞移動(ACT)、線維芽細胞療法、軟骨細胞療法)、治療の種類別(同種療法、自家療法)、 用途別(腫瘍内科、循環器疾患(CVD)、整形外科、創傷治癒、その他)に分類されています。

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