マイクロバイオーム市場:潰瘍性大腸炎やクローン病など、炎症性腸疾患の有病率の増加により市場は拡大

マイクロバイオーム市場は、治療薬の売上と関連サービスで構成されています。マイクロバイオーム治療は、バランスのとれた腸内細菌叢の回復を目的としており、感染症の再発リスクを減少させ、患者のQOLを大幅に向上させることが期待されています。

マイクロバイオーム市場は、2019年の4121万米ドルから2020年には4009万米ドルに減少し、CAGRマイナス2.70%に縮小すると予想されています。これは、COVID-19の発生により、ソーシャルディスタンスの確保、リモートワーク、産業やその他の商業活動の閉鎖など封じ込め措置が実施され、運営上の課題が生じていることにあります。その後、市場はCAGR75.63%で回復し、2023年には2億1722万米ドルに達すると予想されています。

炎症性腸疾患(IBD)の有病率の増加が、マイクロバイオーム市場の成長を牽引する重要な要因となっています。炎症性腸疾患は、潰瘍性大腸炎(UC)とクローン病(CD)の2大疾患からなる多因子性・自己免疫性感染症群です。糞便マイクロバイオータ移植(FMT)やプロバイオティクスは、炎症性腸疾患などの免疫介在性疾患において、微生物のバランスを回復させる可能性があることが発見されました。これらの微生物治療法は、排便障害と炎症性メディエーターの発現の両方を減少させ、特に潰瘍性大腸炎において寛解に導く可能性が示されています。2019年には、米国で約160万人が、クローン病または潰瘍性大腸炎を含む治療不可能な炎症性腸疾患を患っていました。炎症性腸疾患の有病率の増加は、マイクロバイオーム市場の成長を牽引すると予想されています。

微生物治療のコストの高さがマイクロバイオーム市場の成長を妨げる主な要因となっています。微生物治療である糞便移植は、利用者との配達方法や受け取り方法によって価格が大きく変動します。糞便微生物移植のプロセスは、治療方法や治療部位、保険適用かどうかなどに基づいて600米ドルから1000米ドルほどの費用がかかることがあります。こういった、微生物治療の高額な費用は、マイクロバイオーム市場の成長を阻害すると予想されています。

マイクロバイオーム市場は、種類別に、糞便微生物移植(FMT)、マイクロバイオーム薬に分類され、用途別に、炎症性腸疾患、糖尿病、多発性硬化症、関節リウマチ、その他に分類されます。

2019年のマイクロバイオームの最大市場は北米地域でした。

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