埋込み型輸液ポンプの市場規模、2023年には169億8000万米ドルに到達予想 MR領域での使用に関連して、その副作用が市場の成長の抑制要因に

埋込み型輸液ポンプ市場は、製造する事業体(団体、個人事業者、組合)による売上と関連サービスで構成されています。埋込み型輸液ポンプは、手術の際に皮膚下に装着する小型の装置で、カテーテルと呼ばれる長くて柔軟性のあるチューブを通して、液体の鎮痛剤を目的の部位に届けます。

同市場は、2019年の133億2000万米ドルから2020年には162億2000万米ドルへ拡大し、予測期間中はCAGR21.75%で成長する見込みです。この成長は主にCOVID-19の発生により、感染した患者を治療するための静脈内輸液ポンプの需要が高まったことによるものです。その後、市場は安定し、2021年から2023年にはCAGR1.55%で169億8000万米ドルに達すると予想されています。

疾患の治療にポンプが使用されていることから、慢性疼痛、がん、糖尿病などの有病率の増加は、市場の需要を牽引すると予想されています。慢性疾患は、高齢化や社会行動の変化に伴い世界的に増加傾向にあります。脊髄を取り囲む膜の一つが腫れる慢性くも膜炎の疾患では、この輸液ポンプを使用することで低用量の薬剤を投与することができ、より効率的に鎮痛効果が得られる傾向にあります。世界保健機関(WHO)によると、慢性疾患の有病率は2020年までに57%増加すると予測されています。そのため、この有病率の上昇が市場の成長を牽引すると予想されています。

埋込み型輸液ポンプに関する安全性への懸念が、市場の成長を妨げる主な要因となっています。磁気共鳴(MR)システムは、幅広い疾患や病態の診断に有用ですが、MRIの設定は、埋込み型輸液ポンプを使用する患者にとってリスク要因となります。MRI検査は、特定の要件を満たしていたとしても、輸液ポンプのプログラミングや機能に影響を与える可能性があります。2018年、米国食品医薬品局では、MR領域での埋込み型輸液ポンプの使用に関連して、患者への危害や死亡を含む重大な副作用の報告がありました。そのため、安全性への懸念は、市場の成長を抑制すると予想されています。

埋込み型輸液ポンプ市場は、地域別に、アジア太平洋、西欧、東欧、北米、南米、中東、アフリカに分類されています。2019年は、北米地域が最大市場となりました。

同市場は、種類別に、PCA(Patient-Controlled Analgesia)ポンプ、経腸ポンプ、インスリンポンプ、エラストマーポンプ、シリンジポンプ、その他 に分類され、用途別に、腫瘍内科、小児科・泌尿器科、消化器科、血液内科、糖尿病科、その他に分類されています。

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