携帯型IV輸液ポンプの市場規模、2020年には4850万米ドル到達見込み COVID-19の治療のため静脈内輸液ポンプの需要が増加

 

携帯型IV輸液ポンプ市場は、ポンプを製造する事業体(団体、個人事業者、組合)による外来用輸液ポンプの売上と関連サービスで構成されています。携帯型IV輸液ポンプは、患者の体内へ薬物を制御しながら送達する携帯型の医療機器です。

同市場は、2019年の4200万米ドルから2020年には4850万米ドルに達し、CAGR15.43%で成長すると予測されています。この成長は主にCOVID-19の発生により、感染患者の治療のため静脈内輸液ポンプの需要が増加したことによるものです。その後、市場は落ち着き、2023年にはCAGR 3.21%で成長し、5330万米ドルに達すると予想されています。

医薬品を送達するための治療として使用されていることから、慢性疼痛、がん、糖尿病を患う人の有病率の上昇は、携帯型IV輸液ポンプ市場にとって重要な牽引要因となっています。慢性疾患や障害は世界中で増加しています。高齢化社会の到来と社会行動の変化は、高価で長期に及ぶ医療の増加につながっています。携帯型IV輸液ポンプは、化学療法薬、鎮痛剤、抗生物質、インスリン、ホルモン剤など、一定量の薬剤や栄養素を自宅で患者に送達できる医療機器です。世界保健機関(WHO)によると、慢性疾患の有病率は2020年までに57%増加すると予想されています。そのため、同ポンプ市場の成長は、慢性疾患の有病率の上昇に牽引されると予想されます。

静脈内輸液ポンプの高額なコストは、携帯型IV輸液ポンプ市場の成長を阻害する大きな要因となっています。病院や薬局に設置されている輸液ポンプがネットワーク化されている場合、中毒や過量投与を避けるため、制限値はあらかじめプログラムで設定される必要があり、薬物療法のコストは2倍以上になります。例えば、シリンジポンプのコストは2380米ドルから5982米ドル。また、ポンプハードウェアのサポート契約は、ポンプ1台あたり150米ドルから250米ドルの間で変動します。そのため、薬物療法のコストを上昇させる静脈内輸液ポンプの高コスト化は、市場の成長を阻害すると予想されています。

携帯型IV輸液ポンプ市場において、企業は、スマート輸液ポンプの開発にますます力を入れています。健康モニタリング機器へのワイヤレス技術の利用が増加しており、使用方法、接続性、データ分析の容易性が向上しています。無線技術の統合により、機器からBluetoothやセルラー接続を介してスマートフォンや無線機器にデータを転送してデータ処理を行い、その結果を表示することで、さらなる研究や個人の健康状態の確認に役立てることが可能になります。患者のモニタリングを可能にし、人為的なミスを減らすソフトウェアプラットフォームの開発も進められています。

市場は、地域別に、アジア太平洋、西欧、東欧、北米、南米、中東、アフリカに分類されています。タイプ別では、使い捨て輸液ポンプ、化学療法用輸液ポンプ、エンドユーザー別では、病院、在宅医療、その他に分類されています。

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