IoTサービスの市場規模、COVID-19の影響で2020年に減少するも、2023年には2604億1000万米ドルに回復予測 エッジやクラウド利用による通信時間短縮に期待

モノのインターネット(IoT)サービス市場は、サービスとしてのIoTとその関連製品の販売で構成されています。事業体は、ネットワーク管理、データ管理プラットフォーム、インフラ、IoT技術の自動化・スマート化のための展開など、専門的なサービスやマネージドサービスを提供することで、エンドユーザー企業をサポートする役割を果たしています。IoTサービスは、ビジネスの要件に応じてコンサルティング、セキュリティ、分析サービスを提供するIoTサービスプロバイダによって提供されます。

IoTサービスの市場規模は、2019年の1434億8000万米ドルから、COVID-19の影響で2020年にはCAGR-2.87%で1393億6000万米ドルに縮小すると予測されています。その後市場は回復し、2023年には2604億1000万米ドルに達し、CAGR23.17%で成長すると予想されています。

市場は種類別に、プロフェッショナルサービス、マネージドサービスに分類され、業種別に製造業、小売業、IT・通信業、輸送・物流業、公益事業、ヘルスケア、エネルギー、その他に分類されています。

IoTのユースケースの増加が市場を牽引する見込みです。IoTのユースケースとは、プロセスの自動化や生産性の向上にIoTを活用できる分野を指します。製造業、農業、スマートウォッチ、スマートシティ、交通機関など多くの分野でIoTの活用が見られるようになっており、コンサルティング、データ管理、ネットワーク管理、セキュリティサービスなどのサービスを提供して支援するIoTサービスのニーズが高まっています。例えば、IoTで成功を果たした代表格であるTelitは、データの収集や分析とともに制御・監視により建物のセキュリティを向上させ、スマートビル化を実現するIoTセキュリティシステムを提供しています。IoTのユースケースは、最終的にはIoTサービスの需要を高め、市場の成長を牽引すると予想されています。

企業の採用率が低いことが、IoTサービス市場の妨げになると予想されます。IoTは多くの業種で有用性が認められているにもかかわらず、企業の採用率が低いのは、認知度の低さや、オペレーティングシステム自動化の余地の少なさ、そして最も重要なのはデータに関するセキュリティ上の懸念などの要因によります。Omidaのデータ調査によると、2019年にIoTソリューションをビジネスや企業に採用した企業はわずか29%でした。企業の採用率の低さが市場を抑制しています。

エッジまたはクラウドコンピューティングは、IoTデバイス上のワークロードの展開を強化しています。エッジまたはクラウドコンピューティングは、クラウド上でのデータ処理やデータストレージを容易にするソリューションです。例えば、マイクロソフトは最近、Azure IoT Hub上に構築されたマネージドサービス「Azure IoT Edge」をリリースしましたが、これは人工知能やサードパーティのサービス、あるいは独自のビジネスロジックなどのワークロードをクラウド上に展開し、IoTエッジデバイス上で実行するものです。エッジデバイスはクラウドとの通信時間を短縮し、変化に素早く反応して確実に動作します。

2019年6月、アイルランドに拠点を置き、戦略、デジタル、テクノロジーサービスを提供するグローバルプロフェッショナルサービス大手のAccentureは、Deja vu Securityを非開示の金額で買収しました。今回の買収により、Accentureは接続されたIoTデバイスのセキュリティを強化し、世界中の企業に対する5.2兆米ドルの脅威に対抗することができます。Deja vu Securityは、セキュリティの設計とエンタープライズソフトウェアプラットフォームおよびIoTテクノロジーのテストを専門とする大手セキュリティプロバイダーです。

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