ITサービスの市場規模、2027年に4兆9104億4000万米ドル到達予測

ITサービスの市場規模は、2022年の3兆3193億米ドルからCAGR8.6%で成長し、2023年に3兆6052億4000万米ドルとし、さらに2027年には4兆9104億4000万米ドルに達すると予測されています。

ロシア・ウクライナ戦争は、COVID-19パンデミックからの世界経済回復の可能性を混乱させました。この2国間の戦争は、複数の国に対する、経済制裁、商品価格の高騰、サプライチェーンの混乱につながり、商品やサービス全体にインフレを引き起こし、世界中の多くの市場に影響を与えています。

ITサービス市場には、組織がITプロセスを構築、管理、最適化できるよう、技術的な専門知識を応用してITサービスを提供することにより、事業体が得る収益が含まれます。ITサービスとは、情報へのアクセスやビジネスプロセスの構築、管理、最適化において企業を支援するためのビジネスおよび技術スキルの応用です。2022年のITサービス市場は、北米が最大で、アジア太平洋地域は、2番目に大きな市場となりました。

ITサービスの主な種類は、ハードウェアサポートサービス、ソフトウェアおよびBPOサービス、そしてクラウドサービスです。クラウドサービスとは、サードパーティプロバイダーによってホストされ、インターネットを通じてユーザーに提供されるインフラ、プラットフォーム、またはソフトウェアのことです。組織規模は、大企業、中小企業、金融サービス、小売・卸売業などさまざまで、金融サービス、小売・卸売、製造業、ヘルスケアなどがエンドユーザー産業です。

あらゆる業界の企業が、コンピューター設備管理やデータ復旧業務のアウトソーシングを行っています。IT部門がアウトソーシングにかける費用は、2019年の12.7%から2020年の13.6%に引き上げられました。この傾向は、現時点までの普及率が低かったことから、特に新興市場で顕著になると予想されます。アウトソーシングサービスの増加は、今後のITサービス市場を牽引することが予想されます。

インターネットへのアクセスは世界的に拡大しているものの、発展途上国のインターネットへのアクセスは比較的悪いと言えます。南アジアとサブサハラ・アフリカの国々は、インターネットの利用率が最も低く、パソコンを所有している人、コンピューターリテラシーのある人、スマートフォン所有者の数はさらに細分化されています。例えば、2020年1月時点でのインターネット普及率は、インドで約40%、中国で59.3%でした。

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