データセンターサービスの市場規模、2027年に1164億3000万米ドル到達予測

データセンターサービスの市場規模は、2022年の595億3000万米ドルからCAGR13.4%で成長し、2023年に675億1000万米ドルとし、さらに、2027年には1164億3000万米ドルに達すると予測されています。

ロシア・ウクライナ戦争は、COVID-19パンデミックからの世界経済回復の可能性を混乱させました。この2国間の戦争は、複数の国に対する、経済制裁、商品価格の高騰、サプライチェーンの混乱につながり、商品やサービス全体にインフレを引き起こし、世界中の多くの市場に影響を与えています。

データセンターサービス市場には、アプリケーションやデータへのアクセスを提供することで事業体が得る収益が含まれます。データセンターサービスとは、データセンターが正常に機能するために必要なすべての補助的要素の総称で、ハードウェアとソフトウェアの助けを借りて、ネットワーク、データのバックアップと復旧、データ管理、ウェブサイトのホスティングなどのサービスを組織に提供することを指します。2022年のデータセンターサービス市場は、北米が最大で、アジア太平洋地域は、今後最も急速に成長する市場となる見込みです。

データセンターサービス市場が提供する主なサービスには、設置・統合サービス、トレーニングサービス、コンサルティングサービス、メンテナンス・サポートなどがあります。設置・統合サービスとは、すべてのデータセンター管理プロセスを1つの統一されたシンプルで高効率なプラットフォームに設定・統合するために提供されるサービスを指します。データセンターは、小規模、中規模、大規模のものがあり、インフラ、クラウド、ホスティング、ネットワーク、仮想化などのサービスを提供しています。データセンターサービスは、BFSI、コロケーション、エネルギー、政府、ヘルスケア、IT・通信、製造業などで利用されています。

データセンターサービス市場の成長には、デジタル化の進展が大きな原動力になると思われます。デジタル化の導入は、生産性の向上、運用コストの削減、迅速な意思決定の実現、効率性の向上、技術の進歩、関係者のデジタル化に対する後押しなどのニーズにより増加しています。デジタル化の導入が進むと、保存が必要なデータが大量に発生し、データセンターの設置、管理、運用を行うデータセンターサービスの大きな需要を生み出します。例えば、富士通が9カ国のCXOや意思決定者1200人を対象に実施し、2021年8月に発表した調査によると、パンデミックの際、オフライン組織の回答者の82%がビジネスのデジタル変革を加速させたと回答しています。パンデミック時には、デジタルが生活や仕事のデフォルトモードとなり、組織はリモートワーク環境の構築や、顧客サービスのデジタル化などの変化に適応するようになりました。デジタル化の採用が進むことは、データセンターサービス市場を牽引することになります。

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