竹の市場規模、2027年に926億2000万米ドル到達予想

竹の市場規模は、2022年の662億2000万米ドルからCAGR8.2%で成長し、2023年に716億3000万米ドルとし、さらに、2027年には926億2000万米ドルに達すると予想されています。

ロシア・ウクライナ戦争は、COVID-19パンデミックからの世界経済回復の可能性を混乱させました。この2国間の戦争は、複数の国に対する経済制裁、商品価格の高騰、サプライチェーンの混乱につながり、商品やサービス全体にインフレを引き起こし、世界中の多くの市場に影響を与えています。

竹市場は、生垣竹、矮小緑縞竹、緑芒竹、塗竹の販売で構成されています。竹は、イネ科に属する樹木状の草で、成長が早く、入手が容易、再生可能で、森林資源の中でも貴重な植物です。家具、食品、バイオ燃料、箸、紙などの材料となるほか、床材、屋根材、足場材など、また薬用としても利用されています。2022年の竹市場では、アジア太平洋地域が最大となり、同時に今後最も急速に成長する市場となる見込みです。

竹市場の主な種類は、草本竹、熱帯木質竹、温帯木質竹です。草木竹は、薬用や森林の生物の多様性を守るために利用されています。草木竹とは、茎が柔らかい竹のことで、主に熱帯のジャングルに生育しています。孟宗竹、笹竹など様々な種類の竹が、原料、工業製品、家具用途で、木材、建設、食品、パルプ・紙、繊維、農業などのエンドユーザーに採用されています。

紙の需要の増加は、今後、竹市場の成長を促進すると予想されます。紙は、木材やボロ布などの原料に由来するセルロース繊維から作られる平らで薄いシート状の素材で、文字を書いたり、包んだり、壁を装飾したりするのに適しています。紙の製造には、竹から得られるパルプが使われ、書籍の製造、印刷、包装、装飾などに使用されます。例えば、インドを拠点とする新聞社Business Lineが2022年5月に発表したニュースによると、インドにおける紙の消費量は6~7%増加し、2026~2027年には最大で3000万トンに達すると予測されています。紙の需要増が竹市場の成長を後押ししています。

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