特殊鋼市場、2026年に2224億2000万米ドル到達予測

特殊鋼市場は、2021年の1653億9000万米ドルからCAGR5.3%で成長し、2022年に1741億3000万米ドルとし、さらに、2026年には2224億2000万米ドルに達すると予測されています。

ロシア・ウクライナ戦争は、COVID-19大流行からの世界経済回復の可能性を混乱させました。この2国間の戦争は、複数の国への、経済制裁、商品価格の高騰、サプライチェーンの混乱につながり、世界中のあらゆる市場に影響を及ぼしています。

特殊鋼市場とは、事業体(組織・個人事業主・組合)による、現代社会に欠かせないスマートフォンから生活家電、自動車などの輸送機器まで、様々な用途の製造・保守部品に使用される特殊鋼製品の販売で構成されています。特殊鋼とは、通常の仕上げ鋼に塗装やメッキ、熱処理を施す、鉄と異なる元素で作成された鋼を指します。

特殊鋼の主な種類として、ステンレス鋼、構造用鋼、工具鋼・ダイス鋼が市場に出回っています。ステンレス鋼は、クロムと、ニッケルやモリブデンなど他の元素を含む合金鋼で、錆びなどの腐食にほとんど影響を受けません。200系、300系、400系、二相系などの鋼種があり、その用途は、自動車、建設、家電、製造、石油化学、船舶・梱包など多岐にわたります。2021年の特殊鋼市場では、アジア太平洋が最大地域となりました。北米は、今後最も成長する地域になると予想されています。

自動車セクターにおける特殊鋼の消費の増加は、今後の特殊鋼市場の成長を促進することが期待されます。自動車部門とは、自動車の製造、流通、小売、維持管理に携わる企業を指します。特殊鋼は、自動車を製造するための高品質な鋼材を提供し、また業界の安全基準を維持することで、自動車部門を支援しています。例えば、フランスに本拠を置く国際的な業界団体である国際自動車工業会によると、2019年にメーカーが生産した自動車は9180万台に上ります。1台の自動車には平均900kgの鋼材が使用されています。そのため、自動車分野での特殊鋼の消費量が増加していることが、特殊鋼市場の成長を後押ししています。

特殊鋼産業への投資の増加は、同市場で人気を博している重要なトレンドです。大手企業は、特殊鋼市場での地位を強化するために、特殊鋼産業への投資を進めています。例えば、2021年3月、ドイツの高級車メーカーであるBMWグループは、ベンチャーキャピタルファンドであるBMW Venturesを通じて、アメリカのスタートアップ企業であるBoston Metalが開発したCO2フリーの鉄鋼生産の革新的手法に投資しています。この投資は、BMWグループがサプライヤーネットワーク全体でCO2排出量の大幅な削減を目指す、広範囲なサステナビリティ活動の一環として行われるものです。

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