カスタマイズドプレミックスの市場規模、2026年に22億5000万米ドル到達予想

カスタマイズドプレミックスの市場規模は、2021年の16億1000万米ドルからCAGR6.9%で成長し、2022年に17億2000万米ドルとし、さらに、2026年には22億5000万米ドルに達すると予想されています。ロシア・ウクライナ戦争は、COVID-19パンデミックからの世界経済回復の可能性を混乱させました。この2国間の戦争は、複数の国への、経済制裁、商品価格の高騰、サプライチェーンの混乱などを通して、世界各国の市場に影響を与えています。

カスタマイズドプレミックス市場は、事業体(組織、個人事業主、パートナーシップ)による、適切かつ安全な量の栄養素を食事で補うために使用される、カスタマイズドプレミックスの販売で構成されています。カスタマイズドプレミックスとは、栄養所要量を満たし、栄養不足を解消するために、個別に添加される一連の栄養素のことを指します。

カスタマイズドプレミックスの主な種類は、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、ヌクレオチド、栄養補助食品、およびその他の栄養成分です。ビタミン類には、B1、B2、B3、B6、B12、Cなどの水溶性ビタミンとA、D、E、Kなどの非水溶性ビタミンを含むプレミックスなど、粉末や液体といった多様な形状があります。これらは、飲料、乳製品、シリアル、ベーカリーや製菓、栄養製品、栄養補助食品に使用されています。2021年の市場は、北米が最大地域となりました。アジア太平洋地域は、今後、急速に成長する地域になることが予想されます。

ビタミンやミネラルを強化した食品の需要の増加は、今後、ミネラルやビタミンを添加しカスタマイズされた、卵、野菜、牛乳、肉など、プレミックス市場の成長を推進することが期待されます。ビタミンとミネラルの混合物は、その製品の要件に基づいてカスタマイズされ、栄養要件を満たし、栄養不足を克服します。例えば、2021年4月、カナダに本拠地を置く国連の専門機関である食糧農業機関によると、2020年の世界の牛乳生産量は2019年から2.0%増加し、9億600万トンを超え、多く地域にわたり生産量の増加が見られました。アジアでは、2020年の生乳生産量は3億7900万トンとなり、年間2.6%増加しました。ビタミンやミネラルを強化した食品への需要の増加が、カスタマイズされたプレミックス市場の成長を促進しています。

同市場で事業を展開している主要企業は、市場での地位を維持するために、革新的な製品の開発に注力しています。例えば、2020年12月、米国の食品強化およびプレミックスメーカーであるPrinova Group LLCは、新しい乳製品代替製品として、タンパク質とプロバイオティクスを含む独自の製品を提供しました。ヴィーガン製品の新たなトレンドは、動物性製品の代替として植物性製品を提供することで、乳製品代替製品に追随して開発されたものです。

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