グリーンデータセンターの市場規模、2026年に1202億6000万米ドル到達予測

グリーンデータセンターの市場規模は、2021年の486億3000万米ドルからCAGR19.40%で成長し、2022年に580億6000万米ドルとし、さらに2026年には1202億6000万米ドルに達すると予測されています。

グリーンデータセンター市場は、事業体(組織、個人事業主、パートナーシップ)によるグリーンデータセンターの販売で構成されており、エネルギー効率の向上と環境への影響の低減を目的とした機械、照明、電気、コンピューターシステムを備えたデータ保管庫を指します。組織はデータセンターを活用して、膨大な量の情報を扱い、保存し、配信しています。グリーンデータセンターの設計と運用には、先進的な技術と手法が用いられています。

グリーンデータセンターの主な構成要素は、ソリューションとサービスです。ソリューションとは、技術強化、管理評価、グリーン調達、リサイクルなどを指します。データセンターには、中小規模と大規模のものがあり、BFSI、IT・通信、メディア・エンターテインメント、ヘルスケア、政府・防衛、製造などの垂直分野で使用されています。2021年のグリーンデータセンター市場では、北米が最大地域となり、今後、最も成長する地域になる見込みです。

データセンターによるエネルギー消費の増大は、同市場の成長を促進することが予想されます。デジタル化と規制の高まりにより、運用に必要な電力量を増やすデータセンターが世界中で増えています。データセンターの増加により、その機能をサポートするためにより多くの電力が必要となり、エネルギー消費の増加につながっています。エネルギー消費量が増加すると、運用コストが増加し、環境への悪影響も懸念されます。このため、再生可能エネルギーを使って運用することで運用コストを削減し、環境に優しい選択肢であるグリーンデータセンターの需要が大きく伸びると考えられます。例えば、Facebookのサステナビリティレポート2020によると、Facebookのデータセンターが2020年に使用した電力は約696万6千メガワット時で、2019年比で39%増加しています。

クラウドサービスは、グリーンデータセンター市場で人気を博している重要なトレンドです。クラウドサービスは、インターネット上のサーバーを通じて企業にオンデマンドで提供されるサービスであり、社内のインフラやハードウェアは不要となります。グリーンデータセンターにおけるクラウドサービスは、その機能でワークロードを管理しながら、複雑さを軽減し、データの所有権を維持することで、クラウド体験の利点を提供します。主要企業は、市場での地位を強化するために、自社製品へのクラウドサービスの提供や導入に注力しています。

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