麦芽乳食品の市場規模、2026年に78億6000万米ドル到達予測

麦芽乳食品の市場規模は、2021年の56億米ドルからCAGR6.29%で成長し、2022年に59億6000万米ドルとし、さらに2026年には78億6000万米ドルに達すると予測されています。

麦芽乳食品市場は、事業体(団体、個人事業主、パートナーシップ)による、大麦麦芽と小麦粉をすりつぶしてできる「もろみ液」に牛乳をブレンドした製品を指す麦芽乳食品の販売で構成されています。利便性、消化性、嗜好性に優れた高品質な栄養価を有する食品で、記憶力、免疫力、集中力を高めるのに有効なサプリメントです。

麦芽乳食品の主な原料は、小麦、大麦、その他です。小麦を原料とする麦芽乳食品は、香味料や香辛料の添加の有無にかかわらず、粉砕工程でデンプンが単糖に変換されており、タンパク質と脂肪を多く含んでいます。その製品タイプにはミルクとパウダーがあり、缶、瓶、カートンパックなどに包装され、ハイパーマーケット・スーパーマーケット、コンビニエンスストア、オンライン小売業者などのチャネルで流通しています。2021年の麦芽乳食品市場は、アジア太平洋が最大地域となりました。

フレーバーミルクの需要の高まりは、麦芽乳食品市場の成長に大きく寄与することが予想されます。フレーバーミルクは、牛乳、砂糖、香料、着色料で作られた甘味のある乳飲料で、ジュースやスポーツドリンクに比べて栄養価が高く、糖分が少なく、乳成分を多く摂取することが出来ます。フレーバーミルクの人気は、栄養価が高く、麦芽液で味付けされた麦芽乳食品の需要を増加させます。例えば、FnB Newsが2020年9月に発表した記事によると、フレーバーミルク市場は、子供の間での人気、忙しいライフスタイルによる牛乳消費の促進、チョコレート風味の牛乳など人気のフレーバーの代替品の少なさなどにより、2021~2029年の間、堅調な成長が見込まれています。また、インドで導入される乳飲料は、2028年にはフレーバーミルク製品が71%を占めるようになるという予測も示されています。インドのNational Dairy Development Board(NDDB)によると、インドのフレーバーミルク市場は2020年までに25.5%成長すると予測されています。フレーバーミルクの需要の高まりは、麦芽乳食品市場の成長に寄与することになります。

製品の天然成分の開発に注力していることは、麦芽乳食品市場で人気を博している重要な傾向です。麦芽乳食品市場で事業を展開する主要メーカーは、市場での地位を強化するために、より優れた栄養価を提供し、製品に天然素材を取り入れることに注力しています。天然素材は、植物、動物、ミネラル、または微生物の成分をベースとした原材料で、製品に栄養のエッセンスを充填しながら、健康上の利点を提供します。

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