慣性計測装置の市場規模、2026年に283億5000万米ドル到達予測

慣性計測装置(IMU)の市場規模は、2021年の184億9000万米ドルからCAGR9.48%で成長し、2022年に202億5000万米ドルとし、さらに2026年には283億5000万米ドルに達すると予測されています。

慣性計測装置市場は、事業体(組織、個人事業主、パートナーシップ)による、慣性計測装置の販売で構成されており、物体を取り付けた際の比重や角速度を計測します。IMUは、角速度を測定するジャイロスコープ、比重・加速度を測定する加速度計、システム周囲の磁場を測定する磁力計の3つの部品から構成され、制御と安定化、ナビゲーションと補正、測定とテスト、モバイルマッピングなどが一般的な用途となり、航空宇宙、防衛、自動車、家電など、さまざまな産業で使用されています。

慣性計測装置には、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、などのコンポーネントがあります。加速度センサーは、構造物の振動や運動加速度を検出する装置で、振動や運動の変化により、質量が圧電体を圧迫し、かかった力に比例した電荷を発生させます。慣性計測装置には、マリングレード、ナビゲーショングレード、タクティカルグレード、スペースグレード、コマーシャルグレードなどのグレードがあり、航空宇宙・防衛、家電、船舶・海軍、自動車などのエンドユーザーが含まれます。2021年の慣性計測装置市場では、北米が最大地域となり、その後も急成長することが予想されます。

スマートフォンの新規販売と出荷台数の増加が、慣性計測装置市場を促進しています。IMUはスマートフォンの重要なコンポーネントであり、ナビゲーション、ゲーム、フィットネスなど、幅広い用途に対応できます。歩数カウント、ジェスチャー認識、手ぶれ補正などの機能は、消費者の間でますます人気が高まっているIMUのアプリケーションの一部です。IBEFによると、2021年、インドにおけるスマートフォン出荷台数は前年比11%増で、2020年の1億5000万台から2021年には1億6800万台に増加しました。2022年のスマートフォン出荷台数は1億8700万~1億9000万台にとどまると予想され、5G端末の出荷台数は2021年の2800万台から2022年には約6400万台と前年比129%増になると言われています。スマートフォンの新規販売・出荷台数の急増が、慣性計測装置市場を押し上げることが予想されます。

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