スマートスポーツ機器の市場規模、2026年に51億7000万米ドル到達予測

スマートスポーツ機器の市場規模は、2021年の34億6000万米ドルからCAGR8.2%で成長し、2022年には37億4000万米ドル、2026年には51億7000万米ドルに達すると予測されています。

スマートスポーツ機器市場は、フィールドでの選手のパフォーマンスを分析するために使用され、事業体(組織、個人事業主、パートナーシップ)によるスマートスポーツ機器製品の販売で構成されています。スマートスポーツ機器は、消費カロリーや歩数などの単純な計測値から、フォームやパフォーマンスなど正確な情報を提供します。

スマートスポーツ機器には、スマートボール、スマートゴルフスティック、スマートホッケースティック、スマートラケット、スマートバットなどがあり、IoT、データ分析などのスマート技術をスポーツ用品に統合することで生まれます。スマートボールは、電子チップを埋め込んだインテリジェントボールの一種です。スマートスポーツ用品は、スマートフォンとの同期、ワイヤレス同期、リアルタイムデータ同期などのコネクティビティ機能を備えており、フランチャイズ店や専門店などを通じて流通します。

地域別に、2021年は北米が最大市場となりました。アジア太平洋は最も成長する市場と予想されます。

スポーツ活動のデータ駆動型分析への需要は、スマートスポーツ機器市場の成長を促進すると予想されます。スポーツでは、スポーツ機器にセンサーが組み込まれ、勝つための戦略を立てたり、フィールド上の選手やチーム全体のパフォーマンスを分析したりするために、データ駆動型の分析が現代のコーチングに利用されています。プロチームのコーチは、データサイエンスを利用して、試合ごとに超個性的な選手の試合プランなどを構築したり、スポーツ用品から収集したデータを観察して、選手のミスを特定・分析したりすることができます。このように新しいスポーツアクセサリーを使うことで、選手はデータを研究して、効果的に毎回のトレーニングや試合での課題を克服することができます。米国のビジネス誌「フォーブス」によると、スポーツアナリティクスは、さまざまな方法で複数のスポーツ組織や選手を支援するため、2022年までに40億米ドル以上の収益を上げると予測されています。スポーツ活動のデータ駆動型分析に対する需要の高まりが、スマートスポーツ機器の成長を後押ししています。

スマートスポーツ用品市場の新たな展開の一つが、2019年11月にインドの技術企業StancceBeamが開発した「The StanceBeam Striker」です。StanceBeam Strikerは、あらゆるクリケットバットの上部に取り付けられるセンサーで、スマートバットの頭脳として機能します。この3Dセンサーは、iOS版とAndroid版のStance Beam APPエコシステムに対応しており、このデバイスのスマートモーションセンサーは、3Dスイング分析、バットスピードが生み出すパワー指数、ショット効率など、実証済みのデータコレクションを提供します。

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