欧州のデータセンター市場、2024年末に147億2,200万ユーロ到達見込み
データセンタースペースの70%を占めるFLAP+Dの主要5カ国(ドイツ、英国、オランダ、フランス、アイルランド)の市場が継続的に成長しています(17カ国の合計360万㎡のデータセンタースペースのうち、250万㎡以上のデータセンタースペースを占める)。
今後の投資のホットスポットとして注目される国 – 英国、ドイツ、オランダ、フランスの中核市場のほか、スイス、ポーランド、アイルランドなど、大規模な新規投資が行われている国もあります。欧州のデータセンター市場では、施設の新設がブームとなっており、2021年以降、12カ国で70以上のプロジェクトが進行中で、総面積は85万1,000㎡に達し、スウェーデンの10%以下からアイルランドの100%以上まで増加しています。
欧州のデータセンターの収益は、2020年末時点で17カ国全体で100億6,300万ユーロ、2024年末には147億2,200万ユーロとなり、同期間中に46%増加すると予測されています。
欧州のパブリッククラウドの売上高は、2020年末時点で17カ国全体で534億4,000万ユーロ、2024年末には817億2,600万ユーロとなり、同期間中に53%増加すると予測されています。
各データセンター市場は、パブリッククラウドサービスの増加にもかかわらず成長を続けており、両サービスがほぼ補完関係にあることを示唆しています。データセンター事業者は、クラウドサービスが主要な顧客セグメントになりつつあり、収益の30%を占めていると報告しています。欧州では、ハイブリッドクラウド戦略を推進する企業が増えており、データセンターを経由して相互に接続し、クラウドとコロケーションサービスを組み合わせて利用することで、クラウド事業者とデータセンター事業者の両方に高い収益をもたらしています。 データセンターの現状では、ヨーロッパ、特にCyrusOne、QTS、ServerChoice、Iron Mountain、Vantage Data Centersといった米国のデータセンターへの新規投資が注目されています。これらの新規参入企業は、ベルリン、フランクフルト、ミラノ、ワルシャワ、チューリッヒにキャンパス型データセンターを展開しており、Vantage Data Centersはその一例です。