在宅医療の市場規模、2028年に4110億米ドル到達予測

在宅医療の市場規模は、2022年の2260億米ドルからCAGR10.5%で成長し、2028年には4110億米ドルに達する見込みです。在宅医療とは、患者が自宅で病気や怪我を治療するために提供される医療サービスのことで、在宅医療を受けたい患者が利用できる選択肢は無数にあり、患者一人ひとりの状況に応じて、看護から検査などの専門的な医療まで、さまざまなケアが受けられます。治療方針や患者に必要な在宅治療は、医師により決定され、患者の健康状態によって、短期間行われることもあれば、長期間にわたることもあります。

WHOによると、2015年から2050年の間に、60歳以上の人口は全世界で12%から22%に倍増すると推定されています。また、高齢者患者は少なくとも2つ以上の主要な慢性疾患に罹患しており、これが市場の成長をさらに促進しています。

推進要因:在宅医療サービスへの嗜好の高まり

糖尿病、がん、心血管疾患など、数多くの慢性疾患が世界各国の医療負担を増大させており、平均入院率は上昇しています。しかし、これらの病気は治療費が高く、患者は在宅医療のような、より安価な治療モデルを好むようになりました。さらに、在宅医療での治療には、病院での治療と比較してさまざまな本質的な利点があります。そのひとつは、後天性感染のリスクを何倍にも減らせることです。手術後の回復やその他の重篤な病気は、患者の免疫力を低下させ、感染症にかかりやすくなる傾向があります。

抑制要因:詐欺の増加

在宅医療サービスを選択することには多くの利点があります。一方、不正行為に対する懸念から、患者は在宅医療を利用しにくくなっています。在宅医療における不正の種類はさまざまですが、その大半は、提供されていない、あるいは医療上必要でないサービスの請求を伴うものです。

市場機会:高齢化人口の増加と核家族化

高齢者の増加と核家族化が在宅医療市場を大きく成長させると考えられます。老人ホームや介護付き生活施設に移る代わりに、現在暮らしている場所で年をとることを選ぶ高齢者が増えています。長期介護にかかる高額な費用と、自立と自律を維持したいという願望がその主な要因です。また、核家族世帯、つまり子供が一人もおらず、大人全員が働いている世帯も増加しています。高齢者や障害のある家族の介護をする時間がないことから、こうした家庭では、専門的な在宅医療サービスを利用する傾向があります。

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