移動式クレーンの市場規模、2028年に252億9000万米ドル到達予測

移動式クレーンの市場規模は、2021年の157億5000万米ドルからCAGR7.0%で成長し、2028年には252億9000万米ドルに達すると予測されています。移動式クレーンは、ケーブルまたは油圧式伸縮ブームクレーンで作業する、車輪付きの自走式車両です。

牽引要因:建設業界からの需要拡大

建設業界は日々成長し、複雑化しています。また、インフラ関連の支出が増加していることから、多くの国で堅調に発展が見られ、新しい改善計画とプロジェクトの導入により、建設機械の利用は急成長しています。クレーンは、中高層ビルの建設において、原料や資材の運搬を容易にし、地上で重量物を移動する際は、移動式クレーンが必要となります。移動式クレーンは、基礎力学を応用し、ケーブルやホイストを装備することで、人間の能力をはるかに超える重量物を吊り上げることができます。クレーンを利用することで得られるメリットが、建設業界におけるクレーンの需要を拡大させています。

抑制要因:コスト高

クレーンの製造には、金属鍛造や精密なエンジニアリングが必要となり、最終的に高い品質の製品を開発する必要があります。また、様々な部品の組み合わせで構成されているため、中小企業が市場に参入するには、コスト面での障害があります。クレーンには初期製造コスト以外に一定期間のメンテナンスコストも発生します。機器の機能を確保するためにチェックすべき様々な要因があり、このことが全体的なコストを増大させ、市場成長を抑制する可能性があります。

市場機会:SCADAと産業用IoTに対応した移動式クレーンの出現

SCADA接続デバイスと産業用IoTの台頭は、世界中で先進的なクレーンのポジティブなイメージを作り上げています。産業用IoT(IIoT)は、ビッグデータや人工知能などの現在の進歩を次のレベルで統合し、付加価値の高いサービスを顧客に提供します。これらクレーンは、さまざまなセンサーやプローブと統合されており、適切なデータを収集することによってクレーンオペレーターを支援し、より良い理解、制御、および市場成長のための十分な機会を提供することができます。

脅威:熟練労働者の不足

クレーンは、設置の段階から非常に高い精度で稼働させる必要があり、わずかなミスが、生産プロセス全体を停止させたり、壊滅的な事故につながる可能性があります。そのため、オペレーターはクレーンの操作に精通した技術者でなければなりません。また、クレーンは設置だけでなく、万が一の不具合に対応するための専門家が必要であり、その分コストがかさみます。さらに、技術革新と自動化の進展に伴い、ソフトウェアのアップグレードも必要になります。更新されたシステムを効率的に操作するための定期的な人材育成が必要となり、熟練労働者の不足は、市場の成長に対する課題になります。

本記事に関するお問い合わせ先:株式会社グローバルインフォメーション
お問い合わせフォーム:www.gii.co.jp/form/inquiry
お電話:044-952-0102
受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]