ガス絶縁電力設備の市場規模、2028年に535億8,000万米ドル到達予測

ガス絶縁電力設備の市場規模は、2021年の258億1,000万米ドルからCAGR11.0%で成長し、2028年には535億8,000万米ドルに達すると予測されています。ガス絶縁電力設備は、電力システムにおける電気回路の調整、切り替え、オンオフ制御に使用される装置で、スイッチギアシステムは、電力供給システムに直接リンクしています。また、電力変圧器の低電圧領域と高電圧領域の両方と統合されており、送電線は、架空送電線と比較すると柔軟で安全な代替手段であり、同じ送電を提供しながら省スペースを可能にしています。

牽引要因:二酸化炭素排出量削減のための政府のイニシアティブの高まり

再生可能エネルギーによる発電は、ディーゼル火力発電よりも安価で、インフラが貧弱、もしくは存在しない孤立した地域でも利用できるようになりました。このため、産業・商業分野で、再生可能エネルギーによる分散型発電の需要が大きく伸びています。国際エネルギー機関(IEA)によると、2018年、再生可能エネルギーによる総発電量は、世界の発電量の25%を占めました。ガス絶縁電力設備は、大きな通電容量と高い短絡容量を必要とする、再生可能エネルギー電力システムや変電所に適しています。また、電力系統の保護を確保し、電力供給を調整するためのすべての装置が含まれており、系統の故障を解消し、電力の安定供給を実現します。

抑制要因:厳しい安全・環境規制

ガス絶縁電力設備は、同様の空気絶縁電力設備と比較すると高額です。初期投資(CAPEX)、製造工程、変圧器やスイッチング素子、誘電体ガスで満たされた筐体内で作動させなければならない遮断器などの高価な部品を使用する点で、調達コストが増加する傾向があります。このことから、スペースに制約のある地域や、土地代が高い都市以外では、空気絶縁変電所が一般的になります。民間企業は、技術的な複雑さを避け、施設の変電所設置にかかる費用を最小限に抑えるために、空気絶縁電力設備を利用しています。

市場規模:HVDC技術の採用が進む

環境問題への関心の高まりから、各国政府は再生可能エネルギーによる発電に投資しています。太陽光、風力(陸上・海上)、バイオマス、水力、地熱などの再生可能エネルギー発電所は、遠隔地に設置されています。このような遠隔地にある発電所を接続し、送電ロスを最小限に抑えるために、各社はHVDCシステムを導入しています。HVDC送電は長距離送電に有効であると考えられています。HVDCのコンバーターステーションを効率的に運用するためには、高電圧のガス絶縁電力設備が必要になります。再生可能エネルギー源とHVDC送電リンクを統合することは、新規プロジェクトや開発中のプロジェクトにおいて、増加傾向にあります。これらのプロジェクトでは、損失を抑え、故障に備えるため、システム全体の安定した監視が必要になります。

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