集光型太陽熱発電の市場規模、2028年に121億7,000万米ドル到達予測

集光型太陽熱発電の市場規模は、2021年の40億6,000万米ドルからCAGR 17.0%で成長し、2028年には121億7,000万米ドルに達すると予測されています。集光型太陽熱発電は、太陽光を400〜1,000℃の温度に集光し、鏡を介して発電するエネルギーです。このエネルギーは通常、水や油などの流体を加熱し、蒸気や熱風を発生させることで、発電機に接続されたタービンを駆動させます。このように、太陽光をエネルギー源としたものには、鏡の形状や太陽追尾方式などさまざまな種類がありますが、いずれも熱源を駆動して発電し、電力網に供給するという原理は同じです。

牽引要因:環境問題の高まり

二酸化炭素排出量に起因する環境問題から、地球温暖化に対する意識の高まりとともに、大気汚染の低減が注目されています。炭素排出量は環境中で増加しており、気候変動の人為的要因の一つとなっています。炭素排出の主な原因は、石炭、石油、ガスなどの化石燃料の燃焼や、樹木の伐採・焼却によるものです。大気汚染を減らすために、家庭やオフィスでの省エネ、「防滴」表記の携帯用ガソリン容器の購入、公共交通機関の利用、バイオマスエネルギー、風力エネルギー、太陽エネルギー、水力エネルギー、潮力エネルギー、地熱エネルギーなどの再生可能エネルギーの利用など、さまざまな具体策が取られています。

抑制要因:資本集約的な技術

集光型太陽熱発電所のLCOE(Levelized Cost of Energy)は、初期投資コストが全体の約4/5を占めており、資本集約的な技術です。パラボラトラフに使用される部品には、太陽電池フィールド、パワーブロック、熱エネルギー貯蔵システム、熱伝達流体システムなどがあります。また、ソーラータワーに使用される主なコンポーネントは、ヘリオスタットフィールド、レシーバーフィールド、パワーブロック、熱エネルギー貯蔵、タワーなどがあります。このほか、発電所の保守・運用コストや発電所の保険料が、同市場最大の抑制要因となっています。

市場機会:ハイブリッド発電所への導入拡大

ハイブリッド発電所とは、2つ以上の技術を使用する発電所で、天然ガス、バイオマス、石油、水力、地熱、蓄電、ソーラーCSP、太陽光発電、原子力、風力タービン、石炭などが含まれ、同時に、電気や水素などの他の製品を生成するために使用することもできます。集光型太陽熱発電のための異なるエネルギー源とのハイブリッド化オプションは、従来の化石燃料からバイオマス、集光型太陽熱発電やその他の再生可能な組み合わせで利用することが出来ます。

本記事に関するお問い合わせ先:株式会社グローバルインフォメーション
044-952-0102
受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]