逆浸透(RO)膜の市場規模、2028年に68億5,000万米ドル到達予測

逆浸透(RO)膜の市場規模は、2021年の31億米ドルからCAGR 12.0%で成長し、2028年には68億5,000万米ドルに達すると予測されています。逆浸透膜は、主に飲料水からイオン、分子、大きな粒子を除去するために使用される浄水技術で、セルロースなどでできた半透膜を使用して、溶存塩類や有機分子を除去します。RO膜は、海水の淡水化、汽水処理、廃水回収、工業用水処理などの用途に使用されており、水の浄化・処理方法としては、最も経済的で実用的な方法です。

牽引要因:清潔な飲料水に対する需要の増加

政府の規制と、高度に処理された飲料水への需要が、水処理および排水処理業界を牽引しています。各国政府はさまざまなプログラムに着手しており、汚染された水の処理と再利用に重点を置いています。世界保健機関(WHO)は、すべての国に対して飲料水に関する国際的なガイドラインを設定しています。これらの規制や水処理に関する取り組みは、近い将来、RO膜の市場を牽引するものと期待されています。

抑制要因:膜のスケーリング

逆浸透膜は、水処理分野の成長とともに需要が増え続けている一方で、ファウリングとスケーリングが大きな欠点となっています。ファウリングは、セルロース系膜と薄膜複合膜の両方で発生します。ファウリングには、生物的ファウリング、コロイド性ファウリング、スケーリング性ファウリング、有機性ファウリングの4種類があります。膜表面での塩分の飽和が、海水淡水化プラントにおけるスケーリングの原因となり、フラックスと膜の寿命を低下させます。ファウリングは、殺菌剤、スケーリング防止剤などの前処理によってある程度抑制することができますが、その分、運転コストが高くなります。ファウリングは、膜の品質を向上させるための重要な課題であり、RO膜市場の成長の妨げとなっています。

市場機会:発展途上国からの需要拡大

発展途上国では、海からの淡水化のニーズが高まることが予想されます。中東や南米の国々では、水不足問題に対処するため、海水淡水化装置や汽水処理装置の設置が進んでいます。RO膜は海水や汽水の脱塩のための主要な技術であり、他の技術に比べて消費エネルギーが少ないため、すべての脱塩プラントにおいてかなりの割合を占めています。特にアジア太平洋地域や中東・アフリカの国々では、飲料水、農業用水、その他の産業用水の需要が増加しているため、水処理プロセスにおけるRO膜の需要が急増しています。

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