医薬品開発業務受託サービス市場、2021年から2030年にかけて堅調に成長見込み

市場の概要

現代の治療薬パイプラインの90%近くを低分子医薬品が占めています。2020年に米国FDAの医薬品評価研究センターが承認した低分子医薬品は35品目であり、同年に規制当局の審査を通過した新規分子化合物(NME)の66%を占めています。 薬理学的リードの発見から臨床的に検証された製品の商業化まで、医薬品開発のプロセスは約10〜15年かかります。さらに、創薬と臨床研究は資本集約的なプロセスであり、平均して40〜100億米ドルの投資が必要となります。さらに、創薬段階で検討対象となったリード分子のうち、実際に臨床段階に進むものはごく一部であり、市場に投入される製品候補はさらに少数であることは周知の事実です。そのため、社内のリソースを最大限に活用し、コストを削減するために、製薬業界の革新的な企業は、発見段階の業務の様々な側面を専門のCRO(Contract Research Organization:医薬品開発業務受託機関)に委託することが多くなっています。

現代のCROは、スポンサーや顧客の進化するニーズに応えるために、様々な先端技術を活用して、創薬(ターゲットの発見と検証、ヒット化合物の同定(ハイスループットスクリーニング、フラグメントベーススクリーニング、バーチャルスクリーニング、ナレッジベーススクリーニング、DNAエンコードライブラリなどの戦略を使用)、リードジェネレーション/最適化など)および製品開発関連のサービスを提供しています。先に述べたように、サードパーティのサービスプロバイダーを利用することで、医薬品/治療法開発者は時間とコストの両面でメリットを得ることができます。現在、500以上の企業や組織が、低分子医薬品の研究開発受託サービスを積極的に提供していると言われています。最近では、この分野のサービスプロバイダーの多くが、それぞれのサービスポートフォリオをさらに充実させ、業界での存在感を高めるために、戦略的な提携を行ったり、他の企業を買収したりしています。このような動きの背景には、スポンサー企業の間でワンストップショップへの関心が高まっていることや、実行可能で有益なオペレーティングモデルとしてアウトソーシングが徐々に受け入れられていることなどが挙げられます。一般的な傾向と、今後数年間で医薬品パイプラインがどのように進化するかの予測に基づき、医薬品CROの需要は安定したペースで成長すると考えられています。その結果、低分子創薬・開発サービス市場は2030年まで一貫した成長を遂げると予想されます。

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