自動車への高精度測位搭載が増加、コスト削減により量産も始まる
高精度測位の研究
自動運転市場は、自動運転L3(レベル3)の自律走行ではデシメータ(10cm)レベルの精度、自動運転L4(レベル4)ではセンチメートル以上の精度が要求され、高精度な測位技術が求められています。
高精度測位を行うためには、車自体のセンサーとは別に、車外での高精度測位システムが不可欠です。地上道路では、5G+BeiDou(またはGPS)衛星+地上での増強システムを中心とした高精度測位システムが具体化し始めています。駐車場ではV2X(またはUWB)を採用した高精度測位システム登場の可能性があります。
高精度測位インフラはまだ整備されておらず、利用者基盤はまだ小さく、機器の価格は少なくとも1万元になります。例えばBeijing Xilang Technologyは、自動バス、AGV、スマート農業機械、検査ロボットなど向けに、数千元から3万元以上の価格帯の製品を提供しています。
Qianxun SI が2019年に発売した低速自動運転向け高精度測位ソリューションは、「サービス、ハードウェア、アルゴリズム」を統合しており、高精度測位機器のコストを数千元に抑えています。この環境は、Neolix、Trunk、Cainiaoなどの低速自動運転企業の製品に見ることができます。
高精度測位端末のコスト削減も量産次第です。OEMは、測位インフラの早期構築を期待しており、中国で進められている新たなインフラプロジェクトによって促進されます。
中国は2020年6月に、世界中のユーザーにサービスを提供する30衛星を一連としたBeidou-3 Navigation Satellite Systemの最後の衛星を打ち上げます。これにより、BeiDou発信による高精度測位市場に開発の機会がもたらされます。
Qianxun SIは、2015年8月のサービス開始以来、中国全土で2,500以上の地上型増強ステーションを配備してきました。同社のFindAUTO時空エンジンは、自動車用に製造され、高速道路でのL2.5自動操縦およびL3高速自動運転に対応できます。 2020年には、FindAUTOを搭載した自動車メーカーの6つの生産モデルが市場に登場します。
自動車への高精度測位の搭載が増加中
技術の成熟に伴い、高精度測位システムは自動車への応用が進んでいます。自立型農業機械、自立型鉱業、無人清掃車などの他、Cadillac CT6、SAIC Roewe Marvel X、Xpeng P7などの乗用車には、あらかじめ搭載されています。