COVID-19の世界的流行によりモバイル決済取引が拡大、最大市場である中国は2020年に年率31.8%増の777兆5000万元に達する予測

過去10年間、モバイル決済の急成長に伴い、世界中でユーザー数の増加と取引の拡大が見られました。さらに、COVID-19の流行が、世界中のモバイル決済取引を力強く後押ししています。今後数年間、全世界的にモバイル決済の成長が見込まれ、2026年の取引額は26兆3410万米ドルに達すると予測されます。

中国は現在、モバイル決済で他の国に先んじており、モバイルユーザーの約47%がモバイルおよびデジタルウォレットを利用しています。ランキング2位のノルウェーにおける利用率は42%で、他のヨーロッパ諸国よりもはるかに高い数値です。

現在、世界的に有名なモバイル決済プラットフォームにはApple Pay、Google Pay、Alipay、WeChat Payなどがあります。Alipayは提携会社を合わせると、2019年6月現在、世界中で少なくとも12億人のユーザーにサービスを提供している事になります。

世界最大のモバイル決済市場である中国は、2018年に445兆2200億元のモバイル決済取引を処理し、増加率は前年度比92.48%に達しました。2019年12月に中国で発生したCOVID-19の流行を受けて、中国支払清算協会は、感染リスクを回避するために、モバイル決済、オンライン決済、バーコード決済の利用を促す取り組みを発表しました。これにより、中国のモバイル決済取引は飛躍的に拡大し、2020年には年率31.8%増の777兆5000万元に達すると予測されています。

第三者決済のブームで、市場シェアは年々上昇し、モバイルバンキングの市場を圧迫しています。2018年、中国の第三者決済の取引規模は167兆8300万元に達し、前年比59.7%まで急騰しました。第三者決済は2021年にモバイルバンキングを上回り、2026年には58.1%の市場シェアを占めるようになると予測されます。

中国のモバイル決済市場では、厳しい競争が繰り広げられていますが、主要企業には、中国銀聯、銀行やその他の金融機関、第三者決済会社、オペレーター、携帯電話端末ベンダーなどが含まれています。国による規制が厳しくなったことで、中国ではサードパーティ決済ライセンスの割り当ては徐々に減少しています。2019年末現在、中国では合計237社の企業が支払いライセンスを取得しており、34社がライセンスを失効しています。一部の企業は、買収または合併を通して、サードパーティの決済ライセンスを獲得しようとしています。

中国のモバイル決済はQRコード中心のものです。中国人民銀行が発表したFinTech開発計画(2019-2021)によると、2021年末までにQRコード決済がユニバーサルコードで相互接続されるようになります。このように、QRコード決済は、2018年の5兆5000万元から2026年には58兆1000万元規模に達すると予測されています。

AI技術の成熟により、中国人の若者の間では顔認証決済が普及しています。2019年末までに、スーパー、コンビニ、ショッピングモール、自動販売機、レストランなどの環境で顔認証決済の利用者は1億1,000万人に達しました。

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