セルフオーダーキオスク、急速に導入が進むクイックサービスレストラン業界(Retail Banking Research発行レポートより)
レストランオペレーターは、セルフサービスに対する消費者の需要に応えようとしており、セルフオーダーキオスク市場は活況を呈しています。
【マクドナルド、インストールの半分以上を占める】
セルフオーダーキオスクは、顧客本人が食事体験をコントロールできる重要なコンポーネントです。Retail Banking Researchの新刊レポートによると、2019年6月時点における世界のインストール数は13万5,000台でした。
このトピックに関する初の綿密なグローバル調査において、マクドナルドは、7万台近くのユニットが設置された世界最大のセルフオーダーキオスクのオペレーターであることがわかりました。他のグローバルなクイックサービスレストラン(QSR)チェーンも追随しており、バーガーキングとKFCは特定の国で進歩を遂げています。
米国は同テクノロジー最大の市場であり、メニュー選択と支払いを含む完全セルフサービスの注文を可能にし、世界の約40%の設置数を占めています。世界的大手チェーンと並んで国内チェーンもキオスクを導入しており、2012年以降、Panera Breadはタブレットベースのソリューションを使用しています。
【レストランオペレーター、欧州とアジアでキオスク導入強化へ】
セルフオーダーキオスクは、ヨーロッパでも確立されており、英国とフランスが最大の市場です。後者は、ファストフード部門におけるキオスク展開の最前線にあります。地元のブランドQuickは2004年、パリのレストランに最初のターミナルを設置しました。
アジアはより複雑な状況にあり、主に世界的なQSRチェーンが中国における展開をリードしています。韓国やフィリピンなど他の国で技術に対して最も多くの投資を行っているのは、地元オペレーターです。

【Diebold NixdorfとAcrelec、セルフオーダーキオスクのサプライヤー大手】
米国のテクノロジー企業Diebold Nixdorfは、世界最大のセルフオーダーキオスクサプライヤーであり、設置台数の19%を占めています。同社の最大の顧客はマクドナルドで、2万5,000台の端末を設置しています。 2位はフランスのAcrelecで、現金技術を専門とする日本のグローリー株式会社が最近80%の株式を取得しました。
3番手は、2019年夏にキオスクサプライヤーZiveloを買収した米国の決済会社Verifoneです。同じくアメリカのEloとLilitabまでが上位5社を構成しています。その他の主要なセルフオーダーキオスクサプライヤーには、英国のEvoke、オーストラリアのCoates Group、中国のベンダーTaiyunが含まれ、それぞれにおいてマクドナルドが国内市場の需要顧客です。
【顧客の需要と競争圧力が市場の成長を促進】
世界のセルフオーダーキオスク市場は急速に成長しており、2019年6月までに4万台以上の端末が出荷されています。マクドナルドが米国での展開を強化し、タコベルがキオスクをアウトレットで本格的に採用しています。技術の浸透が促進されることが予想され、競争圧力は、より小規模チェーンや独立店が世界のファストフード大手のリードに追従するよう促すでしょう。
当レポートの執筆者アラン・バート氏は次のように述べています。「今後数年間、セルフオーダーキオスクの需要は高い水準を維持するでしょう。双方にとって有益なこの技術は、レストランオペレーターがコストを削減し、チケットサイズを拡大できる一方、迅速で簡単な顧客の食事体験を満たすでしょう。」