中国電子機器OEM製造市場、2025年に2,405億米ドル規模到達見込み

市場の概要

2019年末の新型コロナウイルスの出現と、それが引き起こした今なお続くパンデミックは、未曾有の世界経済の低迷を招きました。事実上、地球上のすべての国がその影響を受けましたが、一部の国は他の国よりも比較的早く回復に向かっています。パンデミックが始まった中国は、比較的回復力の高い国の一つであり、力強く立ち直っています。中国の経済は、2020年第1四半期に7%近く縮小しました。1992年に記録を開始して以来、初めての縮小となりましたが、中央集権的な経済はすぐに回復に向かい、OECDによると、中国の実質GDPは2.3%成長し、主要・新興経済国20カ国(G20)の中で最も高い成長率を達成しました。これにより、中国の電子機器OEM製造市場の規模は2020年に約3,463億米ドルと新たな高水準に達し、アジア・太平洋(APAC)市場全体の約半分を占めています。

中国の電子機器OEM製造市場における企業の多くは大企業ですが、中小企業も存在しており、自社のブランドやラベルを使用した製品の電子機器組み立てを行っています。OEMは、製品の組み立てを外部に委託することが多く、製品を設計し、その知的財産権を最終的に所有します。2020年のOEMサプライヤーの売上規模は約2,011億米ドルで、中国のエレクトロニクス市場全体の58%以上を占めています。OEMは2025年まで年率3.6%で成長し、2,405億米ドル規模になると予想されています。しかし、より多くのサプライヤーが製造委託先、特にEMS企業に依存するようになるため、市場全体に占めるOEMの割合はわずかに減少すると考えられています。

中国は、世界のエレクトロニクス産業においてユニークな地位を占めています。中国は、あらゆる種類のエレクトロニクス製品の最大の製造能力と、それらの製品のほぼ最大の消費者市場を同時に保有しています。また、世界中のエレクトロニクス企業のパートナーである中国は、製造・組立工場を設立するのに最適な場所であると同時に、外資系企業にとっては非常に難しい地域でもあります。プラス面では、中国には多数の低賃金技術者や設計者が存在していること、部品を低コストで供給できること、部品を完成品に組み立て、世界各地に出荷するサプライチェーンのインフラが整備されていることなどが挙げられます。しかし、中国に製造拠点を置くマイナス面としては、中央集権的な政府と手を組むことになることが挙げられます。当政府は自国内の競合他社に有利な契約を結ぶことで知られており、不公正な貿易慣行や知的財産の明白な盗用を行っていると国際的に非難されています。

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