電子機器製造サービス(EMS)市場、過去5年間においてCAGR7.5%で拡大

市場の概要

製造受託(CM)市場は、推定7.1%の増収となり、国際通貨基金が2020年に設定した世界の年間GDP率の-3.2%をはるかに上回る結果となりました。同市場は、主に2019年以降、上位3位のEMS企業が高い成長率で推移したことにより、2020年に5,950億米ドルという史上最高額に達しました。EMS企業は過去5年間の平均成長率が最も高く、7.5%のCAGRを示したのに対し、ODM企業は3.7%とやや低い成長率でした。どちらもPCやフィーチャーフォンの販売台数が増加していることが背景にあります。

CM市場は、ノートPC、サーバー、スマートフォンの旺盛な需要に支えられており、各種5Gワイヤレスネットワークの構築に伴い、ワイヤレスインフラや企業内LANへの設備投資が活発化しています。コンピュータ・ノートブックの成長は依然として増加しており、コンピュータの買い替えやアップグレードの伸びが拡大することで、サーバーやワークステーションを含むコンピュータ産業全体が平均以上の成長を示しています。電子機器組立製品については、医療機器や産業機器市場でも高い成長率が見られました。残念ながら、COVIDパンデミックは、旅行への不安や可処分所得の減少により、運輸部門(自動車および航空宇宙)や一部の家電製品にマイナスの影響を与えました。

製造受託サービス市場では、COVID-19の影響により、主に第1四半期および第2四半期に受注が減少しました。運輸業界では、航空輸送や自動車通勤がほぼ停止したため、悪影響を受けました。ワクチン開発が成功しても、完全に回復するには少なくとも1年はかかると思われます。2021年には、家電製品(テレビ、ウェアラブル、スマートホーム機器)の需要が今後5年間で増加することから、小売業界は回復すると予想されます。

同業界は11年連続で黒字となり、114億米ドルとなりました(EMS公開企業35社、ODM公開企業15社)。Foxconnは、2020年のEMS業界の全収益の3分の1強を占めており、ここ数年の収益の約半分から減少しています。Foxconn に続いてLuxshare Precision(13億米ドル)、Delta Electronics(11億米ドル)、Quanta Computer(6億1,400万米ドル)、Wistron(4億9,100万米ドル)となっています。

COVIDパンデミックは、2020年第1四半期からEMS業界を低迷させ、作業のスローダウンやウイルスの安全性を確保するための新しい組織プロトコルの導入などが行われました。第2四半期の初めには、自動車産業などで部品の入手が困難になり、注文のキャンセルや延期が相次ぎました。しかし、第4四半期になると、景気後退が回復し、CM市場全体がプラスに転じました。

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