T細胞急性リンパ芽球性白血病、治療法では化学療法が市場を支配 地域別では北米が市場を牽引

T細胞急性リンパ芽球性白血病(T-ALL)の世界的な罹患率の上昇が同市場の成長を牽引しています。米国臨床腫瘍学会(ASCO)の研究によると、T細胞急性リンパ芽球性白血病治療は、急性リンパ芽球性白血病(ALL)の15%から20%を占めると推定されています。毎年、10万人あたり約1.7人がT細胞急性リンパ芽球性白血病と診断されています。米国癌研究所によると、2019年に新たにT細胞急性リンパ芽球性白血病と診断された症例は約5,930件あり、そのうち男性は3,280人、女性2,650人でした。がん治療薬に対する研究開発費の増加、医療費の増加、新薬開発の革新がT細胞急性リンパ芽球性白血病市場の成長を世界的に促進しています。一方で、T-ALL薬の承認に対する厳しい規制、高額な治療費や治療による副作用が市場の成長を抑制すると予測されています。

米国癌協会は、急性リンパ芽球性白血病(ALL)の一般的な治療法は化学療法であり、寛解、併用、維持という3つの段階があると示しました。化学療法に使用される治療薬は癌細胞を死滅させ、分裂を阻止します。化学療法は通常、薬物を組み合わせて行います。中でも、T-ALLの治療には常にステロイドが含まれます。T-ALL細胞は脳脊髄液(CSF)内にあるため、T-ALLの化学療法にはCSFへの注射が行われます。これは、髄腔内化学療法と呼ばれており、T-ALLの治療では一般的です。

北米は、T-ALL治療市場を支配しており、予測期間中もその地位を維持すると予想されています。北米では、T-ALLの診断と有病率が急速に増加しています。さらに、政府の政策、確立された医療インフラ、多国籍企業の存在がT-ALLにおける北米の支配を一層強固なものにすると予測されます。

現在、多数の民間企業が新たな治療薬の開発と導入に注力しています。さらに、市場の主要企業や政府機関、学術研究機関によって、広範な研究開発活動が開始されています。2017年にスペイン国立がん研究センター(CNIO)の研究者は、特定遺伝子Capicuaに起きた遺伝子変化の不活性化が、小児癌で最も多いとされるT細胞急性リンパ芽球性白血病のうち少なくとも10%の症例に直接関与していることを突き止めました。

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