リチウム空気電池、エネルギー保持能力は従来のリチウム電池の最大5倍 輸送機関や配電ネットワーク向けに期待

リチウム採掘生産は、予測期間中に10%以上のCAGRで成長すると予測されています。リチウム空気電池は、家電、エネルギー貯蔵、自動車などのアプリケーションで使用できる次世代の技術です。再生可能エネルギーの増加に伴い、リチウム空気電池は、エネルギー貯蔵に最適なデバイスとして需要を高めると期待されています。リチウム空気電池は、小型乗用車や大型車両などの輸送機関や配電ネットワークでの使用が大いに期待されており、そうしたアプリケーションがリチウム空気電池市場を牽引する可能性があります。しかし、リチウム空気電池は安定性が乏しく、エネルギー効率が低い上、サイクル寿命が短く、市場の成長を抑制すると予想されています。

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従来のリチウムイオン電池の限られた貯蔵能力と比較的高いコストは、リチウム空気電池市場を牽引すると期待されています。リチウム空気電池は、携帯電話、ラップトップPC、電気自動車に電力を供給するリチウムイオン電池と比較して、最大5倍の容量が実現できると考えられています。従来のリチウムイオン陰極と比べてコバルトやニッケルのような重遷移金属元素の使用を抑えているため、リチウム空気電池のkWh当たりのコストはリチウムイオン電池よりはるかに安価になる可能性があります。

ドローンやロボットなどの高度な産業アプリケーションの普及が進み、企業にとって大きな市場チャンスが生まれています。リチウム空気電池などの新世代バッテリーは、ドローン、水中ロボット、モバイルロボットに電力を供給する可能性があります。

石油輸入や排出への依存を減らす必要性から、電気自動車(EV)の開発が進んでいます。また、EVが広く採用されるには、価格の大幅な引き下げと価格帯の拡大が求められます。従来のリチウムイオン電池が1回の充電サイクルでもたらす走行距離は約100マイルであり、電気自動車の製造においてリチウムイオン電池は高価であると考えられています。一方で、新たに開発されたリチウム空気電池は、より安価かつ高性能であるため、自動車業界で存在感を増しています。

中国では2018年に新エネルギー車(NEV)の販売台数が125万台を突破し、2020年には200万台以上、2025年には500万台を超えると予想されており、今後のリチウム空気電池の需要を牽引すると見込まれています。

北米は、スマートフォン、スマートウェアラブル、スマート家電などの消費財や電子機器へのリチウム空気電池の普及が見込まれるため、大きな市場機会が生まれると予想されています。

より薄く、より小型で、高性能なバッテリーを搭載した製品に対する消費者からの需要の高まりを背景として、スマートデバイスやラップトップ、コンピュータなどのアプリケーションにおけるリチウム空気電池の導入はますます増えてゆくでしょう。

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