一般向け生体認証市場、2025年までCAGR17.2%で成長、指紋検出モジュールが市場を支配予測

一般向け生体認証の出荷台数は、2019年に21億台を突破し、市場は2025年までCAGR17.2%で成長すると予測されています。生体認証の使いやすさ、利便性、可用性、および入手し易さに対する需要の高まりは、さらなる市場機会を生み出すと期待されます。

VISAが委託した調査結果によると、消費者はパスワードを忘れる傾向があり、消費者の70%は、パスワードの記憶を伴わない生体認証をより快適だと考えています。消費者の65%以上がすでに生体認証に精通しており、86%は生体認証を使用した身元の確認や支払いに興味を持っています。

接続性の向上とデジタル化の浸透により、デバイスやサービスと顧客間の対話機会が増加し、アクセスのために ID 認証が必要とされる頻度も一層高くなりました。高度な生体認証セキュリティの必要性に対する意識の高まり、家電製品におけるバイオメトリクス技術の応用範囲の拡大、カスタマーエクスペリエンスの向上、技術の進歩が予測期間中の市場の成長を後押しすると期待されています。

インターネットの急速な普及とモバイルデバイス市場の成長は、モバイルを介した支払いの増加につながっています。この支払い方法は、今後数年間で大きな成長を遂げると予想されます。指紋センサーを搭載したスマートフォンの普及は、指紋センサーの成長の原動力です。Credit Suisseの調査によると、2018年の指紋センサーを搭載したスマートフォンの出荷台数は全世界で10億8,200万台に上りました。

指紋生体認証に使用されるデバイスは、ユーザーに対して、組み込み生体認証の利便性をもたらします。一般向け認証に使用される指紋検出モジュールの需要は、アクセス管理のための生体認証技術、より高度なセキュリティの必要性、パーソナライズされた経験を持つ消費者の新しい技術に対する嗜好の変化により、予測期間中に大幅に高まると予想されます。

Veridiumは、生体認証に対する消費者心理を理解するために米国の成人1,000人に対して調査を行いました。当調査によると、63%が携帯電話の生体認証に指紋認証が最適だと考えていることがわかりました。その他の認識方法として、顔認識(14%)、従来のパスワードとPIN(8%)、音声認識(2%)の順になりました。

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