微生物農薬市場、消費者の残留農薬への意識の高まりが市場の成長を後押し

世界の細菌バイオ農薬市場は、予測期間中に12.8%のCAGRで推移すると予測されています。有機農業は、食品業界の中でユニークかつ急速に成長しているセグメントです。細菌性バイオ農薬の新興技術に関しては、さまざまな市場の成長促進因子と阻害因子があります。従来の農薬は、鳥、昆虫、哺乳動物など他の生物に有害である可能性がありましたが、微生物農薬は、合成農薬よりも害が少なく、標的害虫およびそれに密接に関わる生物にのみ作用します。さらに、取り扱いの容易さが細菌バイオ農薬の採用を促進しています。

セグメント別予測:果物・野菜の需要が増加

作物タイプ別では、果物と野菜のセグメントが2019年に最大のシェアを占めました。合成農薬の残留がない新鮮な果物や野菜への消費者の意識の高まりが同セグメントの成長を促進しています。これにより、世界中で有機農業下の作付面積が増加しました。有機栽培による果物と野菜の価格プレミアムは、まだ収穫機会を損失した際に生じるコストと採算が取れていませんが、果物と野菜のセグメントでは細菌性バイオ農薬の需要は依然として高いと予想され、2020年から2025年の予測期間中、CAGR18.13%で成長すると見込まれています。

地域別予測:アジア太平洋が最速で成長

アジア太平洋地域は、インドや中国が牽引しており、需要面で最も急速な成長が見込まれています。アジア太平洋およびラテンアメリカの発展途上地域の市場では、さらなる成長機会の創出が期待されています。発展途上地域における有機栽培面積は、2017年に全世界で最大となる300万ヘクタールを超えました。穀物の全作付面積のうち、0.3%が同地域で有機栽培されていると推定されています。農家の数では、インドが最も多くの有機農家を抱えており、その数は80万人を上回ります。新鮮な農産物(主に果物と野菜)中の残留合成農薬への消費者の意識の高まりが、同地域の細菌性バイオ農薬の需要を後押しすると予想されます。

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