小型武器市場、2022年~2027年までCAGR3%で成長予測

小型武器市場は、予測期間中(2022年~2027年)にCAGR3%で成長すると予測されます。
COVID-19のパンデミックが小型武器市場に与える影響は少ないと判断されます。少数のメーカーがサプライチェーンの問題や契約のわずかな遅れに直面しましたが、2020年と2021年の間に市場プレイヤーの小型武器収益が大幅に低下することはありません。


世界の防衛支出の増加と歩兵装備のアップグレードプログラムの開始は、洗練されたより致命的な軍用ライフルの調達を容易にしています。また、いくつかの国は、軽量で正確な新世代の小銃の独自開発に注力しています。技術の進歩がこのような開発を促進しているのです。
一方、個人で銃を所持することに関しては、厳しい法律がある国もあります。近年では、自殺や銃乱射事件が増加し、銃規制が強化されています。このような要因が、民間部門における小型武器市場の成長を阻んでいます。


主な市場動向
予測期間中、軍用分野が引き続き優位に立つと予想される
世界の国防費は年々増加しており、これが世界の小型武器需要を促進する主な要因の一つとなっています。ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると、2020年の世界の軍事費は1兆9,810億米ドルで、2019年の世界の軍事費より2.6%増となっています。また、世界の軍事交戦の増加に伴い、軍隊は戦闘要求に対応するため、より強力な小火器へのアップグレードを進めています。さらに、軍隊が着用している装甲の貫通が厳しくなっているため、軍隊は周期的な衝撃を与え、敵により大きなダメージを与える銃器に注力しています。現在、いくつかの国が自国軍向けに多種多様な最新世代の小火器の調達に力を入れています。例えば、2022年1月、インド軍は、アサルトライフル「AK 203」の調達・製造という大型契約の一環として、ロシアから7万丁のライフル銃の初回ロットを受領したと発表しました。

COVID-19の大流行にもかかわらず、インドが要求したとおりの速いペースで初期バッチが納入されました。残りのライフルはインドで現地生産され、60万丁以上のAK 203を必要とする主な顧客である陸軍に納入される予定です。同様に、フランス軍も抜本的な近代化計画を開始し、その一環としてボルトアクション式狙撃銃FR-F2の入れ替えを進めています。ベルギーのFN Herstal社から新型スナイパーライフルSCAR-H PRを調達しています。軍は2023年までに2,235丁を実戦投入する計画です。このような調達は、予測期間中の同分野の成長を促進することが期待されます。

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