セルロース発泡性防火塗料の市場規模、2025年に5億8400万米ドル到達予測

セルロース発泡性防火塗料の市場規模は、2020年の4億9400万米ドルからCAGR3.4%で成長し、2025年には5億8400万米ドルに達すると予測されています。世界各地で住宅・非住宅建築物の建設が増加していることが、市場を牽引すると予測されています。また、安全に対する意識の高まりと、補強を必要とする軽量素材への嗜好の高まりが、市場の成長要因と考えられます。また、新築建造物に対する、安全性および耐火性への規制も、市場の成長を支えています。都市化の進展と建築・建設業界の成長は、市場に成長機会をもたらすと予測されています。

COVID-19のセルロース発泡性防火塗料市場への影響

COVID-19パンデミックは、EU主要5ヵ国、米国、ロシア、ポーランド、ベネルクス、北欧諸国に深刻な影響を与えています。パンデミックへの予防措置として、建設・産業活動が停止されています。欧州や北米では建設プロジェクトが中断されており、その結果、セルロース発泡性防火塗料の需要が減少しています。また、パンデミックによるサプライチェーンの寸断が、塗料・コーティング業界における原材料の価格上昇につながると予想されています。

牽引要因:グリーンビルやスマートビルの新ルールとグリーン認証取得への関心の高まり

2018年7月、Clean Energy Package(CEP)と呼ばれる、建造物のエネルギー性能に関する新しいルールが施行されました。建造物は、EUにおけるエネルギー消費量の約40%、CO2排出量の約36%を占めています。これらの新しい規定は、建造物をより環境に優しく、エネルギー効率の高いものにします。また、LEEDとBREEAMは、ポイント制の認証を行う世界でも有数のグリーンビルディング評価システムです。建造物がLEEDの認証を受けるためには、必要なポイント数を達成しなければなりません。変化する規制シナリオに対応するため、いくつかの塗料・コーティング剤メーカーが新しい製品を開発・提供しています。塗料やコーティング剤は、最も安価にグリーンビルディングの評価ポイントを獲得できる方法の一つです。これらの製品は、建築コストのわずか2%を占めるに過ぎませんが、建物がLEED v4認証を受けるために必要なポイントの27%を獲得することができます。

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