医薬品受託製造・開発(CDMO)の市場規模、2025年に1461億米ドル到達予測

医薬品受託製造・開発(CDMO)の市場規模は、2020年の1007億米ドルからCAGR7.7%で成長し、2025年には1461億米ドルに達すると予測されています。この成長は、ジェネリック医薬品の需要増、医薬品研究開発への投資増、CDMOによる高度な製造技術への投資などに起因しています。また、生物学的療法への需要の高まり、特殊医薬品への注目の高まり、核医学分野の成長、細胞・遺伝子治療の進歩なども、今後数年間の市場を牽引すると予想されます。

COVID-19の医薬品受託製造・開発市場への影響

Covid-19パンデミックにより、企業はSARS-CoV-2ウイルスに対するワクチンや医薬品の販売に向けて研究開発・製造の規模を拡大しています。製薬・バイオテクノロジー企業、研究所、学術研究機関におけるワクチン関連の研究活動は必要不可欠なものと考えられており、業務や生産にはほとんど影響がありませんでした。研究開発や製造プロセスを迅速化するために、多くの製薬会社やバイオテクノロジー企業は、長期的な契約やパートナーシップ、協力関係を通じてCROやCDMOと提携しています。

牽引要因:特許切れとジェネリック医薬品の需要増加

ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同等の治療効果と安全性を備えた費用対効果の高い医薬品です。ジェネリック医薬品市場の成長を促している主な要因の一つは、医療費削減への圧力です。各国の政府がジェネリック医薬品の使用を推奨しています。また、特許の切れた医薬品の存在も、ジェネリック医薬品市場の成長を促す大きな要因となっています。特許満了により、安価なジェネリック医薬品の市場への参入が可能になり、先発医薬品業界の売上げは急激な減少に見舞われています。ジェネリック医薬品企業が生産の約80%をCDMOに委託していることから、市場の成長にプラスの影響を与えています。

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