プロパントの市場規模、2025年に121億米ドル到達予測

プロパントの市場規模は、2020年の78億米ドルから9.1%のCAGRで成長し、2025年には121億米ドルに達すると予測されています。フラクチャリング技術や新しい掘削技術の向上、坑井1本あたりのプロパント消費量の増加、プロパント技術の革新、エネルギー安全保障を確保するための天然ガス需要の増加などが、プロパント市場を牽引しています。また、原油価格の改善は、2020年から2025年にかけてプロパントの需要を押し上げる要因となります。

COVID-19がプロパント市場に与える影響

COVID-19のパンデミックに端を発した石油価格の暴落により、2020年のプロパント市場は数量ベースで27%減少しました。2020年の石油業界における未曾有の需要ショックは、各国政府が事業を閉鎖し、自宅待機命令を出し、旅行を制限したことによる、原油価格の下落が原因です。また、3月初めにサウジアラビア、ロシア間で原油生産量の合意が得られず、原油価格戦争が勃発したことも、原油価格暴落の大きな要因となりました。加えて、石油輸出国機構(OPEC)が需要減退に対応するための減産を迅速に実施しなかったことも、原油価格を20年ぶりの低水準に押し下げました。

タイプ別では、フラックサンドが最速で成長

フラックサンドは、最も広く使用されているプロパントです。高純度の砂岩から作られた天然由来のものです。このプロパントは、主に6000psiの閉鎖圧力下で利用されます。フラックサンドは、石油価格が下落し、E&Pオペレーターが生産コストを削減しなければならない時に好んで使用されるプロパントです。米国のシェールガスの成長と世界各地での新たなシェールガス鉱区の開発が、フラックサンドの市場を牽引すると予想されています。

地域別では、APACが最速で成長

APAC(アジア太平洋地域)の主要国では、シェールガスの開発に伴い、天然ガスの国内需要が拡大すると考えられます。シェールガスの採掘により、APAC諸国は外部資源への依存度を下げることができ、エネルギー安全保障の強化につながると考えられます。とはいえ、シェールガスの開発は、まだ初期段階にあります。米国のシェールガスブームを再現しようとしている中国では、生産量が増加しており、APACのプロパント需要を大きく牽引すると考えられます。

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